「女性の笑顔は皆平等に美しい」

2016.5.16 ライフスタイル
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さやや

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今日、職場の同僚と話をしていました。

「笑顔の人の周りはみんな笑顔になる」という話から、「率直なところ、私は自分の笑顔が嫌い」という話になりました。

インターネット上でもちょくちょく見かける「自分の笑顔が嫌い」という人(特に女性)の悲劇を皆さんはご存知でしたか?またそういう方にはどういう接し方が効果的なんでしょうか。

笑顔コンプレックス当事者の目線で書いてみようと思います。

 

笑っていても幸せを感じない

私自身、自分の笑顔にひどいコンプレックスがあるのですが、自分の笑顔が嫌いな人は笑いながら、悲しい気持ちでいっぱいです。私の場合は、統合失調症の症状とあいまって、笑ったときにどこからともなく悪口が聞こえます。

たとえ笑った瞬間に何も聞こえなくても、意識は、私を監視し蔑む人間の方を向いています。

 

本当に面白いことを言われて大笑いしたときでも、ふと思い出すように、心がスッと冷めていくのがわかります。

 

これがどれくらい悲劇的な話か、わかって頂けるでしょうか。

 

楽しみたくても楽しめないのです。

 

しかも、こういう悩みは、友人には案外話しづらかったりします。

「お互い一緒にいて楽しい」から友人関係な訳で、一緒にいてもあまり楽しめないとなったら、友人関係は終わってしまうかもしれません。

 

そのため笑顔コンプレックスを抱えている人は、実はたくさんいるのに、気づかれにくいのだと思います。

根元から問題と向き合う弊害

 

もし笑顔コンプレックスの方が周囲にいたら、どうしたらいいでしょうか。

 

例えば、顔の筋肉の体操をしたりするのも、笑顔コンプレックスの解決策のひとつかもしれません。

しかし私自身の経験をお話させて頂くと、そういったものは実は頑張れば頑張るほど、心がなおさら冷めていく一面があります。

今の自分が嫌い、今の自分が嫌い、・・・そんなネガティブな思いを顔の筋肉を動かしながら自分に刻み付けている部分があるのです。

笑顔がきれいになったとしても、「自分が嫌い」という気持ちは一段と増している気さえします。

コンプレックスを根元から断つということは、いいように見えて、実は自分を激しく否定することでもあるのです。

 

他者の評価で傷つき、癒される

ではどうすれば、笑顔コンプレックスは解消されるのでしょうか。

 

笑顔コンプレックスの人は、他者からの評価を非常に恐れています。

 

私自身は、笑顔コンプレックスとその背景にある劣等感と疑心暗鬼は、他者からの評価(それも公平で温かい評価)で癒されていくのではないかと感じています。

言葉で、あるいは態度で、自分のありのままを受け入れてもらって、その積み重ねでコンプレックスが治癒されていくものなのだと思います。

 

笑顔がかわいくないからという理由で距離を置かれるのではなく、誰でも長所と短所はあるからといって丸ごと受け入れられる経験。

 

その体験は、自分のことを責めながら顔の筋肉を鍛えることとは全然違います。

顔の筋肉の体操は傷ついた自尊心をさらに傷つけるやり方です。

しかし丸ごと受け入れられる体験は、自尊心を癒すやり方なのです。

 

 

さいごに

私が笑顔コンプレックスを正直に白状したとき、職場の同僚が言ってくれたのは、

「女性の笑顔は皆平等に美しい」という言葉。

女性好きの同僚だから言えた言葉でもありますが、言われてすごくうれしかったです。

ありのままを受け入れてもらった気がしました。

 

 

この記事を読んでくださっている皆さんも、もし、周囲に笑顔コンプレックスの女性がいたら、「どんな笑顔も美しい」と言って頂けたらと思います。

その温かい言葉と態度、評価が、その方の励みとなるはずです。

 

そして男性でも女性でも、コンプレックスを持っている方(笑顔コンプレックス以外でも)に、その方の悩みの種・コンプレックスの源をなくすように(顔の体操など)強要するだけでなく、

ありのままを受け入れてあげて頂きたいなぁと思います。

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