世界の福祉から人生の質について考えてみよう From デンマーク その2

2016.6.16 在宅医療
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yuki

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ノーマライゼーションのススメ

ノーマライゼーションとは?

「社会で日々を過ごす1人の人間として障害者の生活状態が障害のない人の生活状態と同じであることは、障害者の権利である。」という考え方です。

この考え方を世界で初めて提唱したのは、デンマークのニルス・エリク・バンク-ミケルセンです。彼は、隔離的で劣悪な環境に置かれている障害者の処遇に心を痛め、それをきっかけにこの「ノーマライゼーション」という言葉が、1959年に初めて生まれました。

そして、この言葉に感銘をうけたスウェーデンのベンクト・二リィエは、「障害者は、ノーマルなリズムにしたがって生活をし、ノーマルな成長段階を経て、一般の人々と同等のノーマルなライフサイクルを送る権利が有る」と述べました。

金沢QOL支援センターも、高齢者の生活をサポートする施設として、障害者就労支援施設として、高齢者も障害者も社会に適応した生活を送れるようにするには、何が出来るでしょうか?

big_family_kurumaisu

そう思ったので、今回は、ノーマライゼーションについて調査してみました。

ノーマライゼーションの原則

1 規則正しい生活を送ること

健康な身体を維持するためには、まずキチンと寝て起きて食べることが大切です。

2 日常生活を大切にすること

生活を混乱させない為に、公私混同させないことが第一です。仕事の時間は仕事を、休息の時間は休息することで生活の質が上がるそうです。

3 年間行事を意識すること

地域のお祭りや家族行事に参加することも、幸せを高める上でとても大切なことです。

4 どんな障害があっても、出来るだけ良い教育を

「障害があるからやらせない」ではなく、「障害があってもやらせる」ということが、とても重要です。障害があっても、出来る範囲でトレーニングをすることによって、健常者の様な活動をすることが出来ます。それにより、将来の自立につなげることも出来ます。

5 個人の尊厳と自己決定権

障害があろうとなかろうと、私たちは、皆人間です。全ての人 に個人の尊厳と自己決定権があります。

参照:disability history museum

これらのことを全て行なうことは、物凄く大変なことです。なぜなら莫大な費用と時間、そして人の手が必要だからです。しかし、この理念は、より良い福祉を築き上げる為に大切な基礎を述べているでは無いでしょうか。

全てをキチンと出来なくても、まずは、当たり前のことを当たり前にする「凡事徹底」を続けることが大切なのかもしれません。

ノーマライゼーション

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