作業療法士とは、厚生労働大臣の免許を受けてリハビリテーションなどの作業療法を行う者の事を言います。

また、英語ではOccupational Therapist(オキュペイショナル　セラピスト)と呼ばれ、その略でOTとも呼ばれています。

今回はこのOTのお仕事をざっくりご紹介していきたいと思います。

主なお仕事は精神的、身体的なリハビリ。

OTは医師の指示のもと、リハビリテーションを行い、日常に生活する上で必要な能力を向上する為の訓練や指導を行ないます。

主に心身の病気や、事故などで身体が不自由になったという方を対象としており、身体的なリハビリテーションでは関節運動や筋力を補助する動きなど行い、精神的なリハビリテーションではストレスなど処理しきりない気持ちなどを上手く発散できるように働きかけたり、考え方を良い方に導いたりなど、色々な方面から患者さんにアプローチし、フォローアップを図ります。

また、それらの訓練に対し、定期的な評価や支援計画書等の作成や記録、それらの報告作業などの事務的なお仕事もあります。

作業療法で扱うリハビリは日常的なものが多い。

作業療法でのリハビリテーションや訓練では、日常的な動作を取り入れる事が多く、家事や体操などを工夫して作業療法手として取り入れていきます。

例えば、掃除をしたり、料理をしたりと、その他色々なものがありますが、OTは医師や患者さんと相談し、患者さんに対し適切な作業療法を考え最も適した作業を訓練します。

それらの作業を通し、社会的適性や日常的能力の向上を目指します。

自分の好きな事が仕事に生かせるかも…！？

OTは常に日頃から、日常的な行動を分析して訓練に取り入れていく事が大切です。

例えばガーデニングだったり物作りだったり、自分の趣味なども作業療法として訓練に取り入れることによって、患者さんの力になる事があるかもしれません。

中には自分が物作りが好きだったため、患者さんと皮で小物作りを一緒にし、二人で楽しんで作業をしたという話も聞いた事があります。

専門的な知識や経験などもとても大切な事ですが、このように自分の趣味や物作りを通して楽しく一緒に作業する事で訓練になるのであれば、とても嬉しい事ですよね。

最後に…

OTは作業療法などの訓練やリハビリテーションのほかに、記録などの事務的な作業もありますが、患者さんの日常生活に必要な能力を向上させる訓練や作業療法を患者さんに寄り添い、お手伝いする事ができるのでとても魅力的でやりがいのあるお仕事だと思います。

欧米でも注目度が高いお仕事ということもあり、近年日本でもOTを目指す方が増えているようです。

より一層、福祉の分野で活躍される方が増える事は社会的にも福祉においてもとても喜ばしい事だと思います。