今回は私の周りのステキな医療従事者の方たちをご紹介しようと思います。
「作業療法士」
私の通う障害者施設で、私たち障害者のお世話をしてくださっている方たちです。障害者施設の経営にも携わっている方もおいでて、その方たちは経営者としての顔も持っています。
作業療法士
作業療法士の仕事
作業療法士をご存じない方のために、
簡単に作業療法士のお仕事をご紹介します。
食べたり、着替えたり、入浴したり。
私たちの日常生活は「作業」で溢れています。
しかし、病気やけが、生まれながらの障害で、
日常の「作業」が困難となる場合があります。
作業療法士は、作業療法を通して、
- 基本的動作能力
- 応用的動作能力
- 社会的適応能力
の3つの能力を維持・改善します。(下図参照)
出典:一般社団法人日本作業療法士協会
http://www.jaot.or.jp/ot_job#slideArea
作業療法士が専門とするのは、「リハビリ」のなかでも身体的・精神的なものになります。
身体的なリハビリというのは、関節を動かしたり、筋肉を発達させる訓練を行ったりすることで、身体機能に問題を抱える人をよりよい方向へと導くことです。
とくに食事、排泄、入浴といった日常生活を送るうえで必要になる動作(箸を持つ、炊事をするなど)を、リハビリによって訓練します。
また、精神的なリハビリは、精神に障害のある人などに対して、考え方を変えたり、あるいは気分を発散させたりするアプローチを行い、社会復帰を図ります。
どちらの場合も、ただ機械的に訓練を行えばいいというわけではなく、患者さん一人ひとりと向き合って、その人に合った方法でのリハビリを行います。
出典:http://careergarden.jp/sagyouryouhoushi/work/
作業療法士ってかっこいい!と思った瞬間
- プロとして障害者の波乱・困難と向き合う
- 専門知識を要する高度なお仕事
- プロとして障害者の波乱・困難と向き合う
私は今の障害者施設で働く前は銀行で働いていました。
私は銀行の上司から「障害者施設の人はどうせ仕事でやむをえず障害者とお付き合いしているんだ。仕事以外で障害者と付き合いたいと思わないよ!」と言われたことがあります。
ごもっともな意見だと思います。
障害者の人生は波乱と困難に満ちあふれています。
自分の人生だけでも予想外のことが起きたりして、悩んだり苦しんだりして大変なのに、
何が悲しくて障害者の人生に深く関与しなくてはいけないでしょうか。
しかし、私の知る障害者施設の作業療法士の皆様は、プロとして私たち障害者の抱えている悩みや問題、波乱、困難などから逃げたりしません。
すぐには解決しない問題もありますが、一緒になって考えてくれます。
- 専門知識を要する高度なお仕事
作業療法士はリハビリテーションの国家資格です。
大変な勉強をされて、作業療法士になられたのだと思います。
高度なお仕事だと感じる理由は他にもあって、
他職種や各医療機関と連携したり、
一度にたくさんの障害者のお世話をすることから、
誰でもできるお仕事ではないと私は感じています。
障害者は、大きなことから小さなことまで、
悩みや問題、波乱、困難、課題を抱えている事が多く、
作業療法士はそれらの解決手段を求められます。
人のお世話をする際は自分自身のことがしっかりできてないといけないですし、
人は自分ではないので、思った通りに動かないときもあります。
しかし、作業療法士の皆様から後ろ向きな話を聞いたことはほとんどありません。
***
作業療法士というお仕事を知ったのは、私が今の障害者施設に来てからです。
作業療法士の皆様と知り合えたのは、私にとって、とってもありがたくうれしいことでした。
銀行の上司は私に対して、「障害者施設の人は仕事で障害者とお付き合いしているんだよ」と言いますが、
実際のところ、作業療法士の皆様は、自分の大変さを棚に挙げて支援してくださっている気さえします。
いかがでしたか?
作業療法士ってすごいな!と共感して頂けたらこんなにうれしいことはありません。
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