【看護師必見!】転職、復職で失敗しないためのたった1つのこと

2016.10.14 キャリア
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コメディ編集部です。

今回は看護師が、病院や介護施設に転職、復職する際に絶対に失敗しないために必要なこと

をお話したいと思います。

安易に就職・転職支援サイトに登録することのリスク

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看護師の皆さんは日々の業務や子育てに追われており、中々転職活動ができないこともあるかと思います。

おそらく転職、復職活動をされる中でネットで

 

「看護師 求人」

 

「(地域名) 看護師  求人」

 

などで求人を探された経験のある方も多いと想います。

そこで大抵ヤフーやグーグルにて上位に表示される、「有料」人材紹介のサイト。

皆さんは安易にこういったサイトに登録をしていませんか。

看護師の皆さんは有料人材紹介会社というものがどのような仕組みで、「儲けている」かご存知でしょうか?

 

シンプルにいいますと

ずばりこれらの業者は、病院や介護施設側からかなりの大きな報酬を引っ張って儲けているのです。

 

病院や施設が○○○万支払っているという事実

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さて、病院や施設が払う紹介料の金額についてですが

その額は大きく、年収の20〜30%、非常勤採用であっても20〜30万あたりが雇おうとする病院や施設に請求されています。

 

つまり看護師を採用するのに、その有料人材紹介を介してしまうことにより

病院や施設は120万前後(年収が450万程度だった場合)その業者にお支払いする形になります。

 

さて、ここで大きな問題があります。

あなたが本当にその病院や施設への入職を希望したとしても、人事・採用を担当している側(看護部長や事務長)からすると

 

「いい人だから採用してあげたい、、、でも紹介料が、、、本当に高い、、、」

 

という形で、人事担当者からすると、どうしても一つの課題になってしまいます。

 

最悪の場合は

 

「採用してあげたいけど、紹介料のハードルがやっぱり高い。
                      今回は縁がなかったことにしよう」

 

ということも生じてしまう可能性があります。

なので、候補者である看護師自身が紹介会社を経由させることによって

 

自分を雇い入れるには病院-施設側は
大きな経済的なリスクを踏んでいる。

 

ということにまずは看護師自身の自覚が必要です。

 

もちろん

念入りにその紹介会社のコンサルタントの方が転職希望者と病院、施設側の要望を対面などで親密にヒアリングし、そのコンサルタントが介入しなければ成し得なかったマッチングであれば、その対価はあるのでしょう。

しかし、病院-施設側が紹介料をしぶらざるを得ない状況であればやはり雇われないことがあるのです。

 

求人施設に対する調査では、民間の職業紹介事業者の利用に関して、就業者があった場合に施設か ら業者に支払う紹介料が高額で負担が大きいという意見が多く寄せられた(日本看護協会,2013b)。 また、日本病院会の調査においても、人材確保のために人材斡旋業者を利用した病院のうち約 8 割は 斡旋手数料が高いと回答した。”

                         出典:日本看護協会

 

このように調査研究でも、ほとんどの病院-施設が紹介料が高い、と考えています。

 

また、病院-施設側においては

・病院側が紹介料を少しでも安くしたいため、年収を抑える可能性がある(本当は高くしてあげたいけど少しでも紹介料を安くしたい)。

・「自分で就職先を探せない人」という視点で看護部長や人事担当者に見られ、最初から評価がマイナスになる可能性がある。

というような

看護師自身にとってのデメリットにつながってしまうこともあるようです。

 

「悪徳」有料人材紹介会社の実態

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また、看護師の有料人材紹介は大きな市場となっていることから「儲け主義」の悪徳な業者も多数存在するようになってきています。

 

有料人材利用した業者に対して、悪印象の業者があったと回答した病院は約 3 割であり、手数料が高い、候補者の 情報や適正等の把握ができない、問題のある斡旋人材が紹介される、定着率が悪い、早期での離職率 が高いなどの点が良くなかったと述べられていた。

                        出典:日本看護協会

 

以下のような事例が生じています。

・コンサルタントが紹介料欲しさに、本当は条件に合わない職場を強引に紹介。
 →入職してからトラブルになり、離職が増大している。

 

・なかなか仕事先が決まらず焦りを感じている看護師に対して
 人手不足の職場を紹介し、実はそれが離職率がとても高いブラック職場だった。

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ということが生じています。

 

2ヶ月前に紹介会社を通してとある病院に就職しました。でも、人間関係が悪く、毎日数名が2時間は残業している(残業はほとんどないって聞いていたのに〜)現状に慣れず退職しようと思っています。しかし、以前、この病院で紹介会社を通して入職した人が1年で辞める時に、看護部長に「すごいお金をかけたのに」「どうしてくれんのよ」と散々言われたらしく、怖くてなかなか言えずにいます。

教えて下さい。入職して2ヶ月の時点では紹介会社にお金は渡っているのでしょうか。

ちなみに、紹介会社に退職したいことを伝えたところ、ぷっつりと連絡が途絶えてしまいました。この就職、とても後悔しています。

                     出典:看護師お悩み相談室

 

総合病院やクリニック勤務を経て、やっぱり大変だけどやりがいのある総合病院でもう一度頑張ろう!!と決めて仕事を探しています。自分ではなかなか希望の条件を探しきれず、人材紹介の会社にもお願いをしてやっと希望の病院を見つけてもらい、試験を受けました。結果は落ちてしまったのですが、面接で開口一番に「何で自分の力で探さないの??他の人は直接電話したりしているんだよ。こういう探し方をする意味はどうして??自分で探したほうがいいからね。」と言われてびっくりしてしまったのですが・・・。そこの病院も、会社に人材探しを依頼しているはずなのになぁと不思議に思ってしまいました。

こういう会社を利用するのは初めてだったんですけど、あまり印象が良くないものなんですかねぇ。今後は、何とか自力で探してみます。

                     出典:看護師お悩み相談室

 

このような状況により様々なミスマッチがおこり
病院、施設側だけでなく、最終的には看護師自身に不利益が生じてしまっている現状があります。

 

病院とのつながりがどの程度なのかは不明ですが、入職時の条件などは違うことが多すぎるし、病院の経営状況も全く把握できていない。担当者はメール、電話での連絡のみな上、電話かけてくると担当者自ら言っていた日に電話もしてこず。はじめは親身に話を聞き入職を決めたらそこで終わりのようです。
               出典:看護師転職ジョブ 口コミより

 

紹介料をもらったら即退散、、、。ミスマッチなど知らない、、、。

といった感じでしょうか。

 

転職先指名でお願いしたところ、「職員充足の為募集していない」と返信。
翌週、新聞折り込み広告に指名先の求人募集出てました。全然親身に考えてくれてない、担当者の問題か、会社の問題か、本当にちゃんと確認してくれたのかすら怪しい。
               出典:看護師転職ジョブ 口コミより

 

コンサルタントによっては「紹介料を高く払ってくれるところを強引に紹介する」ということもあるようです。

看護師個人のニーズはどこに、、、。まさに人身売買をしていようです。

 

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電話が何度もしつこかった印象があります。私が感じましたが、急かされて不快でした。また、提案された求人も悪かったものかもしれませんが、実際就職してみれば、収入が今までの半分以下!休憩時間もなし。本当に地獄でした。早速辞職しました。
                出典:看護師転職ジョブ 口コミより

 

たぶんコンサルタントの方が自分の営業成績をあげたく、強引に紹介したのでしょう。

それが結局、早期離職につながり、看護師も病院側も被害者となっています。

 

さいごに。 転職、復職で失敗しないために。

もちろん

有料人材紹介を利用することにより

多忙な中、条件にマッチしたところを紹介してくれる。

というプラスな状況もあるでしょう。

しかし、ネガティブな要素もたくさん含んいるという覚悟と自己責任をもって利用されるのがベターでしょう。

 

昨今では日本医師会、日本看護協会でも上記のことを心配しており、改善に向けて動き始めています。

公的な職業紹介(ナースセンター、ハローワーク)も充実してきています。

特に日本看護協会及び各地域の看護協会が運営されているナースセンターに相談にいくのは

一番安心で、最善の方法です。

 

日本看護協会 ナースセンターとは?

https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/gaiyo/index.html#p1

 

eナースセンター

https://www.nurse-center.net/nccs/

 

繰り返しになりますが

まずはこういったところで転職先、復職先を探されるのが看護師自身にとって優良な選択です。

 

また、雑誌やホームページで気に入った就職先があれば

紹介会社を経由せずに直接病院に連絡し、いろんなご相談をされるのが

もっとも確実な転職活動とも言えます。

ほとんどの病院ー施設が

 

「まずは相談したい」

「まずは見学させてほしい」

 

ということに必ず応えてくれると思います。

 

・日本看護協会によるナースセンター、公的なハローワークなどの無料求人紹介をまず利用する。
 →似たような名称でネット広告を上げている紹介会社も多いので電話がしつこくかかってくるなど少しでも怪しいところがあれば「無償の人材紹介会社ですか?」「公的な機関ですか?」と聞いて確認しましょう。

・自身で病院-施設の特徴をしっかりと調べ、必要に応じて人事担当者(看護部長や事務長等)に直接相談する。

 

そして、転職、復職で最も大切なのは

 

 

転職、復職という自分の人生の大事な選択は
自分で探す、決める!

 

 

あたりまえなのですが

このマインドをまず看護師自身が持つことです。

大切な人生の選択をあなたは最近出会った人、もしくは電話でしか喋ったことがない人にまかせるのですか?

以上コメディ編集部でした。

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