在宅での転倒・転落防止のための「歩く」ときのちょっとした配慮

2017.2.1 在宅医療, 在宅介護
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さやや

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こんにちは!さややです。

今回は、転倒・転落の防止について書こうと思います。

 

 

平成28年の内閣府「高齢社会白書」の統計によると、65歳以上の男女で介護が必要となった主な原因のうち、12.2%が骨折・転倒であるといいます。

 

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出典:「平成28年版高齢社会白書・65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因」 より

 

高齢者は転倒すると1割が骨折すると言われています。中には寝たきりになる方も。

このように、特に高齢の皆様は、転倒・転落によって大ケガをし、寝たきりになり、自立した生活を送れなくなる可能性があるのです。

 

 

ちょっとした心遣いで、高齢者の転倒を防ぐことができるかもしれません。

 

在宅医療、在宅介護に関わるご家族、医療介護従事者は積極的に、どうしたら転倒・転落を予防できるかを当事者にアドバイスし

安全な生活の支援をして頂きたいと思います。

 

転倒・転落防止の支援内容

 

 

暗いところを歩かないように指導・支援

暗いところで動くと、そこに障害物や段差があることに気づかず、転倒の原因になります。

また、夜中に電気をつけずに動くのは大変危険です。

電球の交換ができずそのままにしてあるお部屋やトイレがあるようであれば、すぐに交換をしましょう。

 

また、夜中のトイレまでの移動では大変転倒が多いです。

動線に、足元ライトをつける、人感センサーのライトをつける、そもそも暗いところを通らないような環境整備や動線設計(必要に応じて夜中はポータブルの使用など)

が必要となります。

 

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度が合わないメガネなど、視力の問題を解決

視力の低下は転倒・転落のもとです。

なぜなら、小さな段差、じゅうたんのシワなどにも気づきにくくなるからです。

視力の低下で悩んでいるようであれば、転倒・転落のリスクがあることを説明し、対応することが必要です。

 

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敷居や段差

バリアフリー化の工事やスロープの設置を行うことができます。

 

介護が必要となった場合、住まいのバリアフリー化は緊急課題です。そのために要介護者または要支援者がバリアフリー工事を実施する場合に、介護保険によりその費用の9割が支給されます。

『高齢者住宅改修費用助成制度』を利用してバリアフリーリフォームを進めましょう。

出典:ホームプロ

 

ここでは詳しくご説明しませんが、リフォームも介護保険の対象となります。

敷居や段差が気になったら、ぜひ提案しましょう。

 

敷物の端・電気コード・その他障害物(じゅうたんのシワ)

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敷物の端や電気コード・その他障害物や

生活で何気なく生じるじゅうたんのシワなどは意外につまずきの原因に多いと言われています。そこで2つの提案。

 

・コード類はモールを使って壁に這わせたり、ケーブルチューブ等でまとめて壁に固定する

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・シワになりにくい、厚手のじゅうたんを使う。

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など、対応すると良いでしょう。

 

スリッパ

スリッパはずり足になりやすく、滑って転ぶ原因になります。

フローリングの床が冷たくて、スリッパを履きたいという患者さんもきっとおいでると思いますが、くれぐれも気をつけて頂きたいものです。

 

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ずり足にならず、滑りにくい、、、そして暖かい。

となると、やや履くのが面倒かもしれませんが、踵がついているスリッパを提案するのが良いと思われます。

しっかりとした踵がついた「内履き」も安全ですが、そこは安全性と利便性のバランスが在宅生活では重要だと思います。

 

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ベッド柵

転落防止のために、設置するとよい場合があります。

 

全国老人保健施設協会の報告書(2000年3月)によると、ベッドに関連した転倒や転落には、

  1. 移乗・移動時にベッドから転落
  2. ベッドサイドに座った状態からずり落ちる
  3. ベッドからの転落

の3種類があります。なかでも3番のベッドからの転落には、患者さんがベッド柵を乗り越えたり、ベッド柵のすき間やベッド柵のない部分から転落する例が多いと言われています。

 

出典:医療安全推進者ネットワーク

介護保険サービスを利用している場合はケアマネージャーやリハビリ担当者、福祉用具の担当者に相談しましょう。

 

 

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私は以前、祖母の座ろうとしているイスを無造作に動かしてしまい

「おばあちゃんが転んでしまいますよ」と

歩行器のレンタルにいらっしゃってた業者さんに注意を頂いたことがありました。

 

おばあちゃんを大事にしてくれて、とてもありがたく思ったのを覚えています。

転倒・転落防止は、当事者の人生・生活を支援する貴重なものになるのは間違いありません。

 

 

参考文献:

「訪問看護便利帖」介護と医療研究会・著(翔泳社)

 

 

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