新卒の訪問理学療法士として感じたこと

2015.12.10 新卒訪問理学療法士, 在宅医療
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こはる

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新卒だけど、訪問リハビリテーションを選んだ思い

はじめまして。

新卒ですが訪問リハビリテーションに携わらせて頂いているコハルです。

私が訪問リハビリをやりたいと思ったのは、実習中の患者さんから

 

「病院ではいろいろできても、家ではできなかった」

 

という言葉を聞いたことがきっかけでした。

訪問リハビリは普段生活している空間で、問題となる動作の練習や、環境設定を行ってよりより生活を提案できると思います。

そのことが機能だけではなく、活動や参加へのアプローチにもつながりQOLの向上のお手伝いができるのではないかと考えています。

 

理学療法士という職業を知り、目指し始めたときからずっと憧れであった地域医療...地域リハビリテーション。

実際にいま、その現場で7ヶ月働いてみて感じることをお伝えできたらいいなと思っています。理学療法士になりたいとおもっている方、少しでも地域医療や訪問リハビリテーションに興味のある方の目に留まればうれしいです。

 

利用者様のおうちに訪問させていただくことは、とても緊張します。それは今でも変わりませんが、そこに楽しみや喜びが加わってくるようになりました。

 

最初はどんなことをするの?

私の入社した会社ではまず、入社日~3日間、新人研修が朝から晩までどっぷりありました。内容は作業療法士でもある社長の理念研修から始まり、地域医療だからこそのビジネスマナー研修(名刺交換とか、、、お茶出しとか、、、)、先輩看護師、理学療法士さんからの在宅看護‐リハに関して、看護部長さんからの介護保険‐地域医療サービス提供に関わる諸制度、法律に関してなど、本当に多岐に渡る盛り沢山の内容でした。

 

それからの現在まで(7ヶ月経過)の流れをかんたんにお話しします。

最初の2ヶ月にかけては、先輩に同行訪問をつきっきりしてもらいました。

その中で、治療や評価のことはもちろんですが、接遇やご家族様との関わり方についても学んできいきます。

3ヶ月目には初めてご利用者様を自分が主担当として診ることになり、私がリハビリを行い先輩が同行してくださいます。

 

4ヶ月目からは徐々にひとりで行くことが増えていきました。

それから現在(8ヶ月目)では、平均して1日3~4件の利用者様のところへ訪問に行っているという状況です。

 

新人で訪問リハをしてみての率直な思い。

率直に、正直に、思うことは、訪問リハビリはたいへん!!でも楽しい!です。

矛盾しているようですが、“たいへん”という感情を抱いても、

 

“利用者様のこんなことがしたい。-という思いに応えたい!!”

 

という感情に変わってしまうのです。

これは、訪問理学療法士に関わらずに感じるものかもしれません。しかし訪問理学療法士は、リハビリ時間内にその一人にじっくりと関われる、そしてご家族様とも顔を合わす機会が多いということがあります。そのため、

 

その人の暮らす空間で評価・治療が行えるため、生活や導線をイメージしやすく、より具体的な提案ができます。

 

こういったことから、より近くで関われるように思います。それが、たのしい!につながっているのかなと思います。

 

私が学生の頃、実習で理学療法士の先生から、

 

「どこにいてもどこでやっても、理学療法士は理学療法士だ。自分が何をしてあげられるかじゃないかな。」

 

という言葉をいただいたことがあります。就職先を選択するときには悩みましたが、この言葉に背中を押されていまがあります。

 

なので、病院だとかお家だとか施設だとかにとらわれないで、その人にとっていいものを提供できるような理学療法士になりたいと思っています。

 

訪問に不安を感じるかもしれません。

私も最初は不安との戦いでした。

もちろん今でも不安はありますが、いまは利用者様のためになにかできることがないかという思いが、背中を押し続けてくれています。

 

みなさんも、人を幸せにしたいという思いを地域医療にそそいでみませんか?

 

この人に会いたい!

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