【認知症リハビリ】回想法ってなに?少し調べてみた件

2016.12.23 在宅介護
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こんにちは。

今回は回想法について調べたことを書きたいと思います。

 

回想法というのは認知症のリハビリの一つらしいのですが、知名度の低いものなのでご存知でない方も多いのではないでしょうか。

今回は専門的な知識のない方でもわかるように、専門的な知識のないわたしが【回想法】について調べたことをご説明します。

 

1.回想法とは?

回想法とは1960年代にアメリカの精神科医のロバート・バトラー氏によって提唱された認知症のリハビリの一つです。

過去の思い入れのある写真・音楽・家庭用品に接しながら、過去の経験や体験を話し合うという認知症のリハビリです。一般的には高齢者施設等で導入されている手技なようです。

 

2.回想法の効果

1.脳の活性化

認知症の方は最近の記憶の保持は不得手ですが、過去の記憶はしっかりと保持されています。
回想法は過去のことを思い出し、他者と会話をすることで外部からの刺激を受け脳を活性化させることができます。

 

2.コミュニケーション意欲の向上

他者のとコミュニケーションをはかることで、脳の血行が促進されるといわれており認知症予防になります。
また、話す機会を増やすことによって活動性・自発性・集中力も向上します。

 

3.こころの安定化

認知症の方が他者と話すことは過去の記憶を思い起こすことにつながるため、思い出した記憶が楽しいものであるほど精神的に安定するといわれています。
人と話ししっかりと話を聞いてもらえるということはこころの安定につながります。

 

3.回想法の種類

回想法には2つに大別されます。

1.個人回想法
個人回想法とは、マンツーマンで行う回想法です。
個人回想法にはリハビリのように訪問介護のスタッフと日時を決め行なうものとご自宅で日常会話から始めるという気軽に行なえるものの2種類があります。

 

2.グループ回想法
グループ回想法とは、6~10人ほどのグループで行なうものです。
グループ回想法は施設にて行ないます。
施設で行なうことで同世代との交流もできます。

 

・回想法に必要なもの
回想法を行なうためには知識や技術が必要です。
研修会等に参加し関わる人への理解が重要になります。
守秘義務を守ることは当然ですが、安易に肯定も否定もせず認知症の方のペースに合わせて話をしなければいけません。

どちらの回想法にも言えることですが、記憶を引き出す【きっかけ】です。

 

4.回想法におけるコツと注意すべき点

回想法を行なう際には下記のことを心がけるといいでしょう。

・答えやすい質問をする
・無理に聞き出さない
・誤りを指摘しない

この3点が重要になります。

 

5.最後に

この記事を最後までご閲覧してくださり誠にありがとうございました。
わたしは回想法に関しては今回そういった認知症のリハビリがあること自体を知りませんでした。

ですから、この記事で一人でも多くの方に回想法の存在を知っていただければ幸いです。

しかし、ご家族の治療に関することになりますので、始める際には安易に実施せず必ず専門家にご相談してください。

それではまた。

 

参考サイト

認知症ねっと
https://info.ninchisho.net/

公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/index.html

住まーとナビ-SMART NAVI-
http://sumartnavi.com/

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