こんにちは!さややです。
このシリーズでは、医療・介護の世界に興味関心を抱く障害者のさややが、訪問看護のお仕事を調べる傍ら、主観的に自分が将来受けたい訪問看護についてお届けしています。
訪問看護の看護師の皆様にまず読んで頂きたいですし、訪問看護を今現在、あるいは将来利用される方におかれましても、「自分だったらこんな訪問看護を受けたいな!」というイメージを持つきっかけになったらいいな、と願っております。
第2回は「疼痛管理」。
痛みと向き合うことは、誰にとってもつらいことであり、
ケアを必要としている人はたくさんおいでるはずです。
以下、さややが「こうあって欲しい!」と考える疼痛管理の在り方です。
ポイント1 痛みを表現できない人もきっとおいでる!聞き出す技術を持って欲しい!
いくら表面的には元気そうで、家族もそう思っていても
痛みを抱えている方はおいでるかもしれません。
私のようにすぐ痛みを人と共有したがる人もいれば
大好きな家族や周囲の人たちのためにぐっと我慢する方もおいでるからです。
痛みはその方のバイタルサインとも言います。
「痛み」は、体温、呼吸、脈拍(心拍)、血圧と並んで、私たちが生きていることを示す“サイン(バイタルサイン)”ともいわれ、私たちの身体や命を守る、生命活動に欠かせない役割を持ちます。
出典:疼痛.jp
痛みに気づくのが遅れたら、患者さんの治療に支障が生じるのではないでしょうか。
特に訪問看護の世界では、次回の訪問がだいぶ後になるために、先を予測した判断が求められていると聞きます。
痛みの表現がうまくできない患者さんのために、次のような手法があるそうです。
- <日常生活への影響を尋ねるやり方>
「眠れますか」
「お風呂に入る時はどうですか」
- <比較基準を作って尋ねるやり方>
「前回訪問したときと比べてどうですか」
このように、看護師から尋ねられるまで、自分から痛みを語らない患者さんもおいでるのでしょう。
訪問看護師の皆様は、患者さんの体調を正しく理解するために、上記した手法等を駆使して患者さんに尋ねてあげてほしいと思います。
痛みを表現することで痛みがやわらいだ経験がさややにはあります。
皆様も一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
「痛い!」と安心して口にできる看護師さんとの間にはきっと信頼関係があるのでしょうし
信頼関係は、会話で構築されることが多々あるはずです。
そして「痛くない」という患者さんの心の底に「家族に心配や迷惑をかけたくない」以外にも、「できれば薬を使いたくない」「余命残り僅かな自分への治療はもう必要ない」などといった「背景」や「価値観」、「思い」があることがあります。
そんな患者さんの「考え」や「価値観」、「背景」、「思い」を、訪問看護師の皆様に気づいて頂けたら、患者さんの身の安全も守れるし、最悪の事態を防ぐ可能性があるだけでなく、患者さんのQOLの向上に結び付くと感じているのはさややだけでしょうか。
ポイント2 痛みへの対応は遅れがち!家族ができる対応を正しく教えてほしい!
在宅では病院とは違って24時間モニタリングができません。
そのため、痛みへの対応が遅れがちになっても仕方ありません。
患者さんはもちろん、ご家族も、患者さんの痛みや容態への対応を不安に思ってることも多いでしょう。
ご家族には、どういう場面でどういう対応をとったらいいかを、正しく伝えておく必要があるのではないでしょうか。
中でも鎮痛薬は、鎮痛効果を確実に得るためには、服薬時間を守ることが重要だそうです。
時間通りに服薬を実施するには、服薬回数を減らすなどシンプルな方法を選択することが必要です。
一部の患者さんの中には、痛みの出現を恐れて薬を乱用する場合があると聞きます。
普段は患者さんや家族が管理する鎮痛剤。
知識、緊急事態への対応、管理の仕方など
看護師の皆様には、鎮痛剤の安全な使用方法について患者さんやご家族に指導して頂きたいと思います。
また急激な鎮痛薬増量には慎重になる必要があるほか
鎮痛薬の副作用対策が求められていると聞きます。
副作用に対して予防的に制吐薬、下剤などの処方を調整する必要があります。
看護師の皆様より的確な指示を頂きたいところです。
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いかがでしたか?
訪問看護は、限られた訪問時間の中で
どれだけ患者さんの容態を把握し
適切な指示を患者さんや家族に出すことができるかが
大事なのだと感じます。
訪問看護師の皆様、訪問看護を利用される皆様の
参考になれば幸いです。
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