おばあちゃんが老人ホームに入るまで

2015.12.22 在宅介護
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おばあちゃんが老人ホームに入るまでの紆余曲折をまとめてみました。

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最初の難関 おばあちゃんに老人ホームに入ることを納得してもらうこと

わたしの87歳にもなるおばあちゃん。お母さんからひとり暮らしはさせられないこと、施設に入ってもらって、何かあったときはすぐに誰かが知らせてくれるという環境でないと子供たちが困るということを、言ってもなかなか納得してくれませんでした。

老人一人暮らしは火の始末や戸締り、転倒してケガをしないか、急に体調が悪くなったらどうするのか、などとても心配です。1人で倒れていても誰も助けてはくれません。お母さんは、8人家族のため同居は難しいし、今は離れたところに住んでいるので、頻繁に様子を見に行くこともできません。また、お母さんには弟がいるのですが、同居は難しい状況です。やはりおばあちゃんに老人ホームに入ることを納得してもらうしかありません。

老人ホームにおばあちゃんが入りたがらない3つの理由

おばあちゃんに老人ホームに入るようお願いはするのですが、なかなか最初はうんと言ってもらえませんでした。

1.「老人ホーム」という名前が怖い

まず「老人ホーム」という名前が、もう嫌な怖いイメージがあるようです。姥捨て山のような孤独な老人がたくさんいるような雰囲気。あくまでイメージですが、そう思っていたようです。

2.お金が高くつきそう

お金が無駄に高いイメージ。これも介護保険があり、20万もかからないのです。ご飯も付いてこの金額なら安い。(金額は施設によります)

3.家を離れたくない

住み慣れた家を離れたくない。お年寄りはできるだけ変化が無いことを望む人が多いのです。こればっかりは慣れてもらうしか無いです。

最後には家族の説得

お母さんの弟も必死で説得。お母さんが週に2度世話に行き、週に1度土日には遊びに連れて行くことなど説得して、なんとか「入る」と言いました。

おばあちゃんが心配であること、老人ホームに入るともっと会えるようになることを何度も話すしかありませんでした。嘘をついて入らせるのではなく、正直に素直な思いを話す、ここまで来るとどんなことでも一緒ですね。

老人ホームに入る、というと負のイメージがありますが、決してうちのおばあちゃんは悪い選択ではなかったと今では思います。

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