あなたの地域には存在する?介護保険卒業後の受け皿

2017.5.18 在宅医療, 在宅介護
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hosokawa

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先日、介護保険の卒業に関してw市の事例をあげました。

 

今回は介護保険を卒業した後の流れについて同様にw市の事例を紹介します。

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 介護保険を卒業するとどうなるの?

介護保険を卒業した高齢者は、要介護、要支援状態になる恐れのある高齢者を対象とした地域支援事業である、二次予防事業のプログラムにつながっていきます。

 

そして半年、1年と通い続けることで心身の状態がさらに改善すると、二次予防事業のプログラムもまた卒業していくのです。

 

その場合もやはり卒業後に行き場所を失わないよう、W市では様々な受け皿を用意しています。

 

一般高齢者対象の一次予防事業や実習運営サークル活動、介護予防サポーターとしての活動、シルバー人材センターへの登録など、

 

一人ひとりの希望や心身の状態、施設までの往復の道のりなどを考慮しながら地域包括職員が案内します。

 

一次予防事業では送迎がないのが特徴で、参加者は福祉センターの無料巡回バスを利用するなどして自力で移動を行います。

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 卒業後のフォローアップ体制が重要

このように和光市にはただ受け皿を作るのではなく、要介護から要支援、二次予防、一次予防、サークル活動や介護予防サポーター等状態の改善に伴って提供するサービス。

 

といった居場所を変えながら運動のみではなく役割やいきがいを支援しながら、高齢者に自立を促す道筋ができています。

 

多彩、多様な卒業先を用意し高齢者に卒業してもまだ居場所があると言う安心感を与えているからこそ高齢者は卒業する意識を持つことができるのです。

 

ただ、卒業後もフォローアップできる体制が必要になるため、セラピストとしては、アセスメントを行い定期的に評価を行う機会を作るなど、

 

細かい変化に対応できる仕組み作りも必要になりますね。

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参考図書

埼玉・和光市の高齢者が介護保険を卒業できる理由
東内京一 ・宮下公美子 メディカ出版

記事提供

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