こんにちわ、フジサンです。
私が日頃運営している事業に「リハスファーム」という農業部門の就労継続支援B型事業があります。近年、「農福連携」という言葉が全国的に広まりを見せてきています。以前の記事にも書かせて頂きましたが、改めて農福連携を説明すると、
農福連携
障がい者の農業分野での就労を推進する取り組み。後継者不足や高齢者問題を抱える農業分野と、働く場の確保を求める福祉分野の双方の発展を目指している。農林水産省と厚生労働省などが障がい者就労施設へ補助金を出すなど後押ししている。(読売新聞より)
とあります。これからの日本の農業、福祉を大きく変え、結果、地域が活性化する期待があると全国で活発に取り組みが広がっています。
私たちの自然栽培ハーブ園
私たちの事業においては、「ハーブ栽培」に取り組んでいます。ラベンダー、カモミール、ローズマリー、ミント、バジル、タイム、オレガノ、セージ、レモングラス・・・たくさんのハーブ栽培を無農薬・無化学肥料で栽培しているのが特徴です。
いわゆる“自然栽培”です。
農業は障がい者にとって目に見えない効果をもたらすと私は感じます。以前の記事にも書きましたが、土をいじることや太陽の光を浴びること、植物の成長を感じることは脳内物質のセロトニンと大きく関係することが証明されています。
私たちのリハスファームで働く障がい者の皆さんもこうした効果が出ていると感じています。今まで幻聴に悩まされていた30代後半の男性は、働き始めてから幻聴がなくなりました。ストレスがたまると暴言・暴力が出現していた20代後半の男性は、働き始めてから一切そのような言動はなくなりました。自身の自立を図りながらも、お客様に喜んで頂く価値あるハーブ栽培に夢中になるリハスファームの活動を紹介したいと思います。
年に1度のラベンダーを…!
北陸のこの時期はラベンダーが最盛期を迎えています。今年は多くのお客様にラベンダー収穫を楽しんで頂き、ラベンダーバンドルズというクラフト制作も楽しんで頂きました。収穫しながらラベンダーの香りを感じ、無農薬栽培もありたくさんの野生ミツバチ(二ホンミツバチ)が出迎えてくれます。
しかし、ラベンダーを楽しめるのは一時の期間だけです。花が咲き誇ると同時に一気に収穫をし、その後は来年のラベンダーに向けて刈りこんでいく作業が待っています。この刈込作業も大変ですがおもしろく、夢中になれる作業なんです。
私たちの農園は全体で2.4haありますが、ラベンダーはごく一部。まだまだ手作業できる範囲のため、刈込作業も皆で行います。様々な障がいをもつ方々が作業しやすい方法・道具を考えていくのも、私たちの仕事になります。
さて問題!
今年の刈込作業でもっとも皆がやりやすいと作業能力をUPさせた道具はなんでしょう?以下の写真から選んで下さい。
①草刈り機 ②鎌
③剪定ばさみ ④農業用はさみ
正解は・・・
②鎌です。
もしかするともっと使いやすい道具はあるのかもしれませんが、私たちスタッフにとって意外な結果でした。小さい頃から使ったことのある道具でもあり、認知症や高次脳機能障がい、知的障がいの方々も馴染みのある道具だったと感じています。そして、思いっきり刈り込んでいく作業は、どことなくアートを感じれる作業です。皆、夢中になって刈り込んでいました。
以前は農家の作業補助という役割だった障がい者の皆さんも、少しずつ障がい者の皆さんが主役となってハーブ栽培に取り組んでいます。大自然の中で、鳥の声を聴きながら、ラベンダーの香りを感じながら、黙々と作業に取り組む7月。暑い夏はこれからですが、暑さに負けないたくましい障がい者一同の働きっぷりをぜひ見に来てください。
ハーブ農園ペザン:https://paysan21.jimdo.com/
リハスファーム:http://creators.me/
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