私は高校時代から精神科に通っています。

病気になってだいぶ経ちます。

人によっては、「病気に慣れっこ」という人もいますが、私はいまだに病気になじめません。いつまで経っても戸惑ったり、悩んだりします。

今回は私の病気の紹介（主に統合失調症の症状の紹介）をしたいと思います。

統合失調症とは？

私は統合失調症と呼ばれる病気を抱えています。

人によっては、「どうってことない！」とおっしゃるかもしれませんが、私はかなりしんどかったし、今もしんどい時があります。

統合失調症について詳しく書かれているサイトはいっぱいあります。皆さんご存知の通りで、統合失調症はかつては「精神分裂病」と呼ばれ、恐れられてきました。そうはいっても、100人に1人弱がかかる頻度の高い病気でもあります。幻覚や妄想という症状が特徴的です。

私がしんどいというのも、この幻覚や妄想に悩まされているからです。

幻覚の紹介

幻覚の一部をご紹介します。

音量的にも感覚的にもTVをイヤホンで聞いてるような場面を想像をして頂きたいです。

幻聴はそれくらいリアルに聞こえます。

今では笑い話ですが、精神が参っていると、幻聴が聞こえたときに

_{「誰かが私の耳に何か仕組んだ！」}

_{「どこかから誰かが私の耳に電波を送っているんだ！」}

としか考えられなくなります。

ぼんやりなんかしてなくて、あまりにリアルに近いからです。

私は、大手企業で働いているとき

どこからともなく聞こえる声に言い返していたことがありました。

はたから見たら、たいそうおかしな人にうつったのではないでしょうか。

幻覚1　批判・批評

_{「きもい」「ブス」「（笑い声）」}

が行く先々で聞こえます。

本当に気分が悪くて、悲しみのあまり涙を流したり、怒りで暴力をふるいそうになります。

今の職場でもやはり聞こえます。勘弁して欲しいのですが。

幻覚2 　監視

私の言動につっこむ声が聞こえます。

「それっておかしくない？」とか。不安になって、行動が起こせなくなります。

さらには、怖くなります。

_{どこに監視カメラが設置されているんだろう}

と考えるようになります。

幻覚3 　命令

_{「そうじゃないだろ！こうだろ！」}

と声が聞こえます。その声に支配・左右されたりもします。

妄想の紹介

妄想の一部をご紹介します。

妄想が膨らむと、人間関係が崩壊します。大手企業で働いていた頃、私の妄想がさく裂し、私は周囲の方たちと会話がかみ合わなくなりました。

妄想1　迫害妄想

周囲の人間がみんなでたくらんで自分を陥れようとしていると感じてしまします。

大手企業にいた頃、みんなが私を追い出そうとしていると思い込み、人間関係が最悪な状態になりました。

妄想2　関係妄想

TVが自分の心を見透かして話題にしていると思い込みます。

「何でこんなことがわかるんだろう」「私のこと見張ってる？」といつも思っていました。

妄想3　 追跡妄想

行きかう車が皆

自分を追いかけているように感じています。

妄想4 　作為体験

明らかに自分と違う人格が私に乗り移って私の右手を使って手紙を書いてきたことがあります。自分とは違う人格だとすぐにわかります。

病識が大事！

現在私は障害者施設で働いていますが

障害者施設に来る前は、障害の程度が重く、皆が力を合わせて私をやっつけようとしていると本気で思いこんでいました。

実際それを裏付けるかのように

どこからともなく私を監視しおとしめる声が、絶えず聞こえていました。

私はそれを病気とは思わず、リアリティだと勘違いしていました。

_{病識がなかったということです。}

病院の先生に、いかにひどい目に合っているかを理路整然と話すことに苦労していました。私にとって幻覚は幻でもなんでもなかったからです。

この記事を読んで

統合失調症を知らない方に「へー」と言ってもらえたり

統合失調症の方に「そうそう！」と言ってもらえたりするといいなと思います。

中でも、世にも恐ろしい事態に見舞われて震え上がっているような、そんな誰かの力になれていたらうれしいです。

症状の重い方に、病識を持ってもらえたらいいなと思います。

病識を持つと、不思議なもので、幻覚・妄想などの症状がだいぶ楽になります。本当ですよ！