コメディ編集部です。
今回は理学療法士として2015年〜個人事業として起業し、
re-body-miki
という形で身体の使い方に対して理学療法士としての専門性を生かしながら事業を行っている理学療法士の上杉光臣さんに話を伺いました。
目次
少年時代はどんな感じだったんですか?
小学校〜中学校までは勉強しかしてなかったです。
本当にしまくりました。自分でいうのもなんですが、本当にど真面目な少年だったと思います。
中学では勉強以外はあまり興味もなく、部活も帰宅部でした、、、。正直、暗い少年だったと思います。
本当に勉強をしまくっていたので、中学校では学年トップでした。
その甲斐あって、とりあえず高校は東京都立でトップの高校を志願し、無事入学することができました。
まず、何故理学療法士を目指したか?
そうですね。高校の時代の時にアメフトをやっていたんです。
そのアメフトのOBで理学療法士の先輩がいて、その方がたまに身体のケアやフィジカルチェックをしてくれました。そこで初めて「理学療法士」という仕事を知ったんです。
それがひとつのきっかけで、、、
んー、なにやろっかなー。進路どうしよー。
デスクワークは嫌だなー。
なんとなーく身体に関わる仕事がしたいなー。
あ、理学療法士でいいんじゃね!?
はい。そんな軽い気持ちから進路を決定しました!!笑
正直、なんとなくその仕事が身近で知ってたから、、、というのが目指した理由です。
ーちなみにアメフト部は強かったんですか?
はい。別に強くなかったです。
でもベスト8に入りマシタヨ。32校中ね!いわゆる中の中の強さでした。笑
では、そろそろ恋愛の話を聞かせてください。
えーーーー?!いきなりですね?!
はい。高校まで女性とのご縁は全然ありませんでした。
しかし、大学時代少し垢抜けたのか、第一次モテ期が来たんです!!
ー勘違いではなくてですか?
勘違いではないと思います!!笑
ーほんとに勘違いじゃありませんか?
ほんとです!!!!!
ほんとにたくさんの女性が言い寄ってきてくれたんです。そのうちの一人が、、、。すごく気になって、、、。
でも、全くの恋愛素人だったので、最初は休日に2人で遊ぶ概念がなく、どのようにして関係を深くしていくかがわからなかったんです。
めっちゃかわいいこだったんですが、気づいたときは既に別の人付き合っていたんです。。。
ステップアップの仕方がわからず、とっても悔しい思いをしました。
そして、
初めて彼女ができたのは、18歳の冬。ー
他学科の先輩と付き合いました。
そこで「さくらんぼ男」は卒業させていただきました。
若干大学生ボーイとして少し焦っていたので、男としての安心感と自信を手に入れました。
順調に理学療法士になったのですか?
大学でも自分でいうのもなんですが、
すごく真面目だったので、文化祭でがんばったり、適度に勉強したりしていました。
テストはいつも一週間前から勉強して短期決戦でしたが、「勉強するノウハウ」があったから結構それで難なくクリアできていましたね。
中学時代の暗い勉強生活の経験が生きました。
そして、先ほども言ったように理学療法士を目指したのに明確な理由は正直ありませんでしたが、
大学の先生方が、真摯に理学療法士の面白さを教えてくれました。
身体の面白さ、変化。
治療の考え方。ー
先生方が書籍を出す前の治療方法や手技を教えてくれたので自然にとても興味が湧いていきました。
理学療法士になってからはどのような経験を積まれたのですか。
遠くにいきたい。。。
実家離れたい。。。
という単純な思いから、大学の求人遠く離れた石川県の整形外科医院に興味をもちました。
見学に行ったその当日に試験があり、作文と面接だけ実施し、採用して頂きました。
大変忙しい病院で本当にヒーヒー言っていました。
1日20〜30人見ていたこともあり、厳しくて忙しい病院でしたが、様々な疾患の方を診ることができ今となっては大変勉強になったな〜と今では感じています。
しかし、1日の仕事の都合上、勤務時間がすごくが長く、日々1人1人の患者さんともじっくりと向き合える時間もなく、勉強を十分にする時間もなく、、、
このままでいいんだろうか・・・。
と思いながら仕事をしていました。新患が来た時のもテンションが下がるような状態になってしまっていました。
そこからどのようにして今に至ったんですか。
そうですね。
自分にとってターニングポイントにはいつも人がきっかけになっています。
日常の忙しい臨床で過ごしており、
この人生なんなんだろう?ーという感覚になってきてしまったんです。休日を楽しみに仕事して、、、日曜の夕方に憂鬱になる。
「ずっとこのままでいいのかな」
「自分にとって幸せなのか」
と考える日々がありました。
そんな中、あるきっかけで自身で事業を行っている方やビジネスオーナーをされている方と出会いました。
いろいろなお話を聞くなか、
人生は全て他人事ではなく、自分事。
と当たり前のことなのですが、言われました。
日々時間流れていくなかで自分ではなく環境のせい、誰かのせいにしている自分に気づきました。この出会いは、自分の責任で事業を担ってみよう。と思った一つのきっかけでした。
仕事も全て「自分事」として捉えていく。
そう気付けたことが一番の「独立」のきっかけです。
「独立」というのは正直不安でしたが、この出会いでチャレンジする勇気が湧いてきたんです。
とりあえず、やってみればいいのかな? やってみたら面白いかも? と思いました。
先ほどのように自分はいつも明確なビジョンからスタートするわけではなく、理学療法士にもとりあえずなってみよう!といった状況と同じように、独立に関しても、
よし、まずやってみよう!というマインドから始めることができました。
そこからまた少しずつ明確になっていくのかな、と。
やりながら明確になっていくと信じていました。
独立前に訪問リハに携わったとのことですが、その経験を教えてください。
そうですね。
外来整形にずっといたので、訪問リハではいろんな疾患を診ることができました。
やはり整形の理学療法士出身だったので、その人の身体機能、機能障害しか見ていなかったんです。
しかし、同じ職場で働く同じ理学療法士が、
その人が家でどのように暮らしているのか?
その人はどのように生活したいのか?
というところに視点を向け、アプローチも記録も担っており、在宅での「生活」視点のアプローチは本当に重要だと知りました。この経験は今の事業にも大変役に立っています。
今はどのようなことを具体的にやっているのですか。事業内容を教えて下さい。
はい。
身体の使い方や意識の仕方、ケア方法の指導をしています。
「自分の身体は自分で治す!」
というコンセプトのもと、予防医学の確立を目指しています。
そこは理学療法分野でもまだ弱い部分だと思っています。
理学療法士はどうしても“治療”という意識が強いと感じます。
また、対象は“人の身体”になっています。
私は“自分の身体”を対象に、どのような“意識・ケア”をしたら、どのように変化するのかを大事にしています。
そして、その経験や感覚をもとに指導を行っています。
症状がある場合、たいていはその部位を使いすぎていることが原因です。
腰痛であれば、姿勢や動作を腰椎のみで支えたり、動いたりしています。そして、股関節や胸椎、頸椎などの意識が薄いことが非常に多いです。
そういった意識の薄い部分、固めて動いていない部分に気づき、動きを学習したり意識を持ったりして身体の使い方を変えていきます。
方法はストレッチ、触ること、収縮させること、揺らすことなどを組み合わせ、身体の変化が円滑で分かりやすい様に工夫しています。
最終的には無駄な力を抜いて楽に立つ、座る、寝るという感覚を学習していくところを目標にしています。その感覚がつかめてくると、何もしなくでも症状が起きづらい身体が出来上がります。
何はともあれ、まずは自分の身体に気づくことから始まります。
今、心を大切にしている時代ですが、その器である身体にも意識を向けることが自立した健康への第一歩だと考えています。
対象は身体に対しての意識が高い、女性が非常に多いです。年齢層は20~70歳代と幅広く来られています。
現在、個別指導以外には
・スポーツジムでのスタジオレッスン
・スポーツジムでの社員研修
・認知症グループホームでのポジショニングやトランスファー指導、介護予防体操、認知症予防
・医療施設の職員に対する腰痛予防指導
・ジュニアテニス選手に対するパフォーマンス向上のための指導
・ヨガインストラクターに対する身体の使い方の指導
なども実施しています。
今後のビジョンを聞かせてください。
PTとして予防医学を確立していくこと。
PTとしての職域拡大をしていくこと。関われる場所を増やすこと。
それ以外は現時点で細かいことは決めていません。
いろんなところに視野を広げながら常に「自分事」として実施していきたいと考えています。
人生の目的は何ですか。
私の人生の目的というかテーマは、
「チャレンジ!!」
ということです。
自分という人間をどこまで成長させれるか。自分をどれだけ磨き上げれるか。
PTとしても人としても高めていきたい!!チャレンジし続けたい!!という思いの一心です。
さいごに一言
理学療法士は病院という枠だけではなく、もっと外に出る必要があると思います。
もっと専門職としての技術・知識が生きる場所、提供できる場所はたくさんあるんです。
その中での新しいつながりもいっぱいある。ー
もっといろんなことにチャレンジできる理学療法士が増えたら本当に面白い、
そして共に成長してけると思っています。
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今回は
re-body-miki
の理学療法士、上杉光臣さんに話を伺いました。
温厚で優しく、そしてイケメンな方で、女性は心身ともに癒されるのだと思います。上杉先生が言われるように地域に、社会にもっと活躍していくコメディカル職が増えることは、コメディ編集部としても強く望んでいることです。
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