在日外国人により良い地域医療を

2016.4.21 在宅医療
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yuki

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yukiです。

帰国してからも、身につけた英語をキープする為に英会話や国際交流イベントに出来るだけ参加するように心がけています。そのため、石川県在中の外国人の友人も沢山います。

時々、通訳として彼らのヘルプをします。

主に携帯電話や不動産の契約解約や届く日本語のメールや書類等の翻訳です。

金沢生活ガイド

金沢市役所では、外国人の方が快適に生活をできる様に「金沢生活ガイド」を英語中国語韓国語ポルトガル語で無料で配布しています。そのガイドブックには、金沢で生活を始めるにあたり、税金の納め方、保険の加入の仕方などの必要な事柄が多く書かれています。

kanazawaguide

その中には、「外国語対応可能な病院一覧」があります。

外国語の出来る医者の名前、病院名、住所、専門分野が、左右対称にバイリンガルに書かれています。

2016-02-25 14.43.05

とある留学生の診察

ある日、日本語を勉強しに金沢大学で勉強している留学生の友人から

「皮膚科医に行きたいけれど、どこ行けばいいですか?」

と訪ねられ、そのガイドを見ながら、英語診察出来て、金沢大学から行きやすい皮膚科医を勧めてみました。

ところが、、、

数日後、、、

「医者の英語が分からない。。助けて!!」

という連絡が来てしまいました。

話をよく聞いてみると、医者の英語が片言すぎて、一体何を医者が言いたかったのか全く理解出来なかったというのです。なんということでしょう。ガイドブックでは英語が出来ると記載されているのに、英語の話が通じないなんて。これでは、在日外国人に日本の医療を提供できないではありませんか。

私は、幼少からアトピー性皮膚炎があり、丁度頼まれた時期に皮膚科医に行こうと思っていたのと同時に、私のかかりつけの皮膚科医も英語で診察対応してくださるとのことが分かったので、一緒に行く事にしました。

ただ、ここで注意してほしいのは、全ての外国人の第一言語が英語では無いということです。私は、その友人とは問題無く英語でコミュニケーションをとることができますが、彼女の第一言語は私と同様英語ではありません。医療の知識も私ぐらいです。なので、初診の問診票を書くのにも一苦労です。辞書をフル活用しました。他に抱えている疾患があっても、その疾患の英単語が分からないと頑張って辞書で調べてくれましたが、私も、その単語がわからないので、その単語を日本語で調べなくてはなりませんでした。

診察室に入っても、言葉の壁はありました。診断の結果は、「イボ」だったのですが、私はイボを英語でなんていうのか分かりませんでした。

結局そのドクターが、イボに関する分厚い本を彼女に見せながら片言ながらも頑張って英語で説明したおかげで、彼女は、やっと自分の病状を理解することができました。

日本の地域医療を世界に発信するには

片言でも、頑張って自分で日本語で病状を伝えようとしている留学生に、ちゃんと診断結果を説明出来ない医者が沢山いる様では、皆が幸せと思える素晴らしい地域医療とは言えません。現在日本全国には、様々な国から、子どもたちに英語を教えている先生がいます。日本の技術を学びに来ている留学生や研究者もいます。彼らも立派な地域の一員です。その人たちに良い医療を提供出来なかったら、どうやって日本の医療技術を世界に発信することが出来るでしょうか。

出来ることとして、まずは、語学かもしれません。片言でもいいので、自分の思いを他言語で言えるように常日頃から練習する必要があります。語学留学を勧めているわけではありませんが、最近はFacebook等で金沢市内で行なわれている国際交流イベントの情報が発信されていますので、そうしたイベントに参加することは、大変意義のあることだと思います。

そして、 日本の医療技術を学びに来ている留学生や研究者を受け入れることかもしれません。きっと彼らは、日本人には思いもよらないような違う視点を教えてくれることでしょう。

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