セラピストとして最高の一言

2016.5.16 いい話
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おっくん

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GW明けの出来事

ゴールデンウィーク明けに普段通りに訪問したある日のことです。訪問の御利用者を仮にAさんとします。

Aさん:「こないだ外歩きに行ったの。どこまで行ったと思う?」訪問して唐突に言われました。

Aさん:「○○病院までこの人と歩いて来たわ。すごいやろ!」と、とても嬉しそうに話していました。「この人」とはAさんの夫にあたる方でよく夫婦で一緒に行動をしています。

ゴールデンウィーク期間はリハビリを休みたいとの希望で10日間リハビリが空きました。どうやら、その間に散歩をしたらしく近くのかかりつけの病院まで歩いたそうです。近くと言っても片道500m程あります。

 

なぜ散歩できて嬉しそうなのか…

「ただ散歩をしただけなのに何をそんなに喜ぶんだ?」と思われる方もいるかも知れません。

Aさんのことを少し紹介させていただきます。80歳の女性で介入当初は立ち上がるのもやっとで外を歩くことを諦めておられました。

Aさん:「もう歳やし家族に迷惑かけんよう自分のことできたらいいわー」と言っておられました。

外を散歩することを諦めていたのに夫婦で散歩ができるようになった!それがとても嬉しかったそうです。

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※別日の散歩時の写真です

リハビリは希望⁈

高齢者の中には怪我や病気が原因で今まで出来て当たり前だったことが出来なくなり、「もういい。」と言う方も多くいます。

そんな方もリハビリを「最後の希望や」と言い、信じて頑張ってくれます。

 

希望と思ってもらえることがとても嬉しいと同時にプレッシャーもすごく感じます。。

リハビリの経過

徐々に自宅での生活に難はなくなり、立ち上がりや歩行も安定して行えるようになってきました。

介入して2ヶ月ほど経つと屋外での歩行もできるようになりました。

 

そして迎えたゴールデンウィーク。ゴールデンウィーク中はリハビリをお休みしたいとのことで、次回のリハビリまで10日間開きその間に散歩に出かけました。

理学療法士をしていて最高の瞬間

「こんなに歩けるとは思わなかった。こんな歳でも楽しみが増えた!

理学療法士としては最高の言葉です!もう諦めていた方が「楽しみが増えた」って思えるがホントに嬉しいです。

 

身体能力が改善することも嬉しいです。しかし、在宅医療をするにあたっては身体面の向上だけでは意味がありません。精神面にも変化があり、「また何かをやりたい!」と思えることが何よりも大切でとても難しいことだと思います。

 

今後も心身ともにアプローチできる理学療法士として成長を続けます。

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いつでも2人で行動する素敵な夫婦です!

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