皆様は「認知症カフェ」をご存知ですか?
高齢のご家族がいらっしゃる方であれば、耳にされたことがあるかもしれませんね!
「オレンジカフェ」は「認知症カフェ」とも呼ばれています(以下、認知症カフェ)。
これから2回にわたって、
石川県金沢市で行われている「認知症カフェ」をご紹介します。
今回は「認知症カフェ」をご存知ない方のために、まずは「認知症カフェ」自体を詳しく説明していきます。
「認知症カフェ」とは何か
改めて、「認知症カフェ」についてご紹介します。
認知症カフェとは、認知症の方やそのご家族の方、支援をする方などが集い、認知症に関する情報を交換する場です。
お菓子や飲み物も用意されていて、和気あいあいとした雰囲気で、認知症について知ることができます。
認知症カフェは全国で開催されています。
●概要
認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)では、7つの目標を定めており、その中で「地域での日常生活・家族の支援の強化」とあります。ここでは、認知症の人や家族、支援する人達が参加して話し合い、情報交換等を行う「認知症カフェ」を普及させ、経験者の話を聞いたり、悩みを打ち明けたりできる機会を設けて支援するとされています。
●特徴
・頻度:月に1~2回の頻度で1回2時間程度で行う場合が多い
・場所:通所介護施設、公民館等(今回ご紹介するのは、医療・介護・福祉の会社が運営する「ライブラリー&カフェスペース『リハス』」で行われている「オレンジカフェ」です。)
・内容:利用者が主体的に参加できるもの、医療-介護専門職の講義など
・参加費:0円~数百円
(今回ご紹介するライブラリー&カフェスペース「リハス」での「オレンジカフェ」の参加費は200円でした。)
・参加できる方と参加する意義
認知症の方:自ら活動し、楽しめる場所としてご利用頂けます。
家族:わかり合える人と出会う場所です。
専門職:人してふれあえる場所です。
地域住民:住民同士の交流や認知症への理解を深める場所としてご利用頂けます。
参照:http://en-count.com/archives/ninch36
認知症カフェが生まれた経緯
認知症カフェが生まれた背景として、日本の社会構造の変化が挙げられます。
「2025年問題」という言葉があるように、日本では高齢化が進んでいます。同時に今後認知症の方がますます増えていくと考えられています。
2012年には7人に1人が認知症でしたが、2025年には5人に1人が認知症になると言われています。
2012年の「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」では、「認知症の人やその家族等に対する支援として、認知症カフェの普及などにより、認知症の人やその家族等に対する支援を推進する」とあります。
認知症カフェ(オレンジカフェ)が誕生した経緯です。
また2015年には新オレンジプランが策定されました。
「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で 自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す。」とあります。
このように、認知症カフェカフェの重要性は高まりを見せています。
地域包括ケアシステム
(出典:厚生労働省)
「地域包括ケアシステム」とは、介護が必要になった高齢者も、住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるように、「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の五つのサービスを、一体的に受けられる支援体制のことです。
高齢者が地域で幸せに人生をまっとうできるような社会の実現に向けて、医療・介護・福祉が連携していきます。
しかし、地域のネットワークで救われるのは、高齢者だけではありません。
障害者や子どもなども含まれます。
次回は、オレンジカフェの会場でもある石川県金沢市の障害者施設「ライブラリー&カフェスペース『リハス』」についてご紹介します。
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