アートの力で病院に笑顔を増やす! カナダのWARD+ROBESプロジェクトとは?

2016.8.27 いい話
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yuki

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この世の中には、重い病気や大きな怪我等の様々な事情で入院している患者さんは大勢います。そして、どの患者も、毎日同じ病院のガウンを来て過ごしています。患者さんの中には、代わり映えしない病院の中、毎日同じ服を来て過ごして行く事で、自分のアイデンティティが少しずつ失われていくような気分がする人もいます。私も、入院中はそうでした。何もしないで、同じ服を来て、ただ時間が過ぎるのを待つ。病院の外では、社会が目まぐるしく変化しているのに、私は病室の中でおきざりにされている。大人の私でも、この思いをどのように持って行こうと戸惑いました。長期入院を余儀なくされている子どもたちにとって、その不安はもっと大きいものかもしれません。

そんな子どもたちを笑顔にするために子ども向け基金「Starlight Canada」がある取り組みを始めました。

WARD + ROBES プロジェクト

人間には、みんな個性があります。みんな違っていて当然なのです。

しかし、入院患者に支給されているガウンは、全て同じで個性がありません。そんなガウンを来ている子どもたちは、

「私たちは、同じガウンを着ているとずっと病院にいるただの入院患者。」

「もう私じゃない。」

という意識が凄く高く、自分らしさを出せないと訴えています。毎日、同じガウンを着ているとずっと病院にいるインタビューに答えてくれた子どもたちは、ニット帽やブレスレット等を身につけ、出来る範囲のオシャレをしていますが、動画の中の子どもたちの思いは切実です。

このWARD+ROBESプロジェクトでは、トップデザイナーがデザインしたオリジナルガウンを十代の入院患者にプレゼントする取り組みです。(Wardrobeは、英語で洋服ダンスという意味)トップデザイナーの中には、デイビット•ボウイ等の著名人の衣装をデザインを経験された方もいます。しかし、そのデザイナーさんは、「私は、有名な人の衣装デザインも経験したことがあります。けれど、病気や怪我で苦しむ子どもたちに笑顔を作るためのガウンデザインは、それ以上のやりがいがあります。」と語っておられます。

色んな思いで届けられた沢山の個性豊かなガウン。子どもたちは、目をキラキラと輝かせて自分のお気に入りを選んでいます。「これで自分らしく病院生活を送れるのでとてもうれしい。」と喜ぶ子供たち。病院のガウンでも、デザインが加わることで、病院に笑顔が増えるのです。

世界に広めよう!

協力しているデザイナーの一人、インディア・アマナさんは言います。

「子どもたちがこれを着て、自分のパワーを実感してくれればうれしい」

このプロジェクトの魅力は、おしゃれなガウンを着ているだけで入院している子供たちの笑顔が広がること。入院中は、自分の服を持ち込むことも可能です。しかし、洗濯等の理由で家族の負担が多いいのが現実です。人生の時間に限りのあるかもしれない子供達に少しでも自分らしさをあたえてくれる活力になります。

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ちなみにStarlight Childrenでは、この活動の為に寄付を募っています。

英語ですが詳しくは、こちらから。

ガウンをデザインしてみよう!

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このプロジェクトでは、ガウンをデザインしてくれるデザイナーも同時に募集しています。(英語ですが詳細は、こちらから)大学でアートを勉強した人間として、入院を経験した人間として、いつかこのプロジェクトに参加してみたいと思います。

入院中は、子供たちだけでなく、大人も気分が塞ぎがちになります。このWARD+ROBESプロジェクトが、世界に広がり、病院に笑顔が増えることを願っています。笑顔になること、笑顔を作る活動をすることは、お互いに人生の質の向上に繋がると思います。

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