帰国子女として、毎回様々な国の医療の取り組みについて書いていますが、今回は私が住んでいる金沢にある病院で行なわれている医療とアートの連携プロジェクトの取り組みについて調査してきました。
ホスピタリティアート・プロジェクト
平成21年度から、金沢市立病院と金沢美術工芸大学との連携で始まった、医療環境におけるアートの潜在的な可能性を探る研究プロジェクトです。
今年は、8月23日に金沢美大の学生さんたちが、市立病院のメインホールにある窓ガラスにステンドグラス風のアート作品を制作しました。
テーマは、「夏の冒険」。待ち合わせホールの大きな窓にソーダ水の中を冒険する魚たちや潜水艦の様子が描かれています。
作品は、セロハンで出来ており、制作は学生さんと患者さんのコラボレーションです。ひとりひとり、思いをこめてセロハンを魚の形にきりとり、貼り付け、高さ、3.85メートル、幅10メートルの大作が出来ました。
プロジェクトリーダーの大野三結さんは、「暑い日が続いているので、作品を通じて涼しさを感じてほしい。」と話していました。
この作品は、9月15日まで展示されているので、機会があれば是非見に来てください。
(参照:北國新聞)
ホスピタル・ギャラリー
金沢市立病院で行なわれているアートなプロジェクトは、他にもあります。平成24年度から、病院の待合いホールを美術館にして、地域の方々の作品展示を行なっております。
このホスピタル・ギャラリーには、毎年作品出展の募集をしています。(2016年は終了しています)
応募資格は、このプロジェクトの目的に賛同する18歳以上の市民、患者さん、地域の医療者の方々です。テーマは「安らぎのいろ・かたち・味わい」で、素材は問いません。(注意:応募数やスペースの都合で展示出来ない場合もあります)出展料は無料で、作品は1人1点までです。
もし、機会があればこのホスピタル・ギャラリーに作品を展示して、患者さんたちの心の安らぎの空間作りに参加してみましょう!
今年の開催は、9月17日(土)・18日(日)・19日(月)の9:30~17:00です。19日は、15:30から出品者によるギャラリートークも行なわれます。
日本でも行なわれている医療とアートの連携。他の病院にもどんどん広がって行くといいねですね。
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