自宅で介護する人とプロの介護福祉士はどこが違うの?

2015.12.3 在宅介護
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すーさん

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介護の現場、あるある!!

介護の現場でのあるある会話。

「あの先輩、介助はやーい」

「もうおむつ交換終わったんですか?すごーい」

「あの人が夜勤明けに早番で行くと、みんな起きてる。ラクやわ」

とまぁ、介護現場ではこんな業務的な会話が交わされることがあります。

うーん、なんとも言えない悲しい気分になるのは私だけでしょうか?

 

そしてその現場では、日々食事介助…入浴介助…排泄介助…の繰り返し。

あっという間に時間が過ぎていく!あーもうこんな時間!え?何?トイレ?さっき行かなかった?ちょっと待っとって~!

まさに忙しい!!!といった感じ。

きっと悪気はないんですけどね…

客観的にみていると専門職としてはちょっと残念。

 

これだけ高齢社会となった日本においては、仕事ではなくプライベートで介護をされている方も多いと思います。

仕事で疲れてうちに帰ってきても、食事を作り食事を介助、寝る前にはおむつを当てて夜中1回はおむつ交換。朝になればデイサービスへ送り出して自分は仕事へ…

毎日が目まぐるしく自分の時間なんてありゃしない。いやぁ~大変ですよね。ご家族様の介護というものは。

 

とまぁ、大変な部分にスポットを当てるとこんな感じです。そしてこれが多くの方が抱くイメージの「介護」ではないでしょうか。

ご自宅で介護されている方は専門職ではないのでまた別です。しかし、介護の専門職としてはどうなんでしょうか。

これからの介護はどうなるの?

2015年、戦後のベビーブーム世代が65歳以上になりきる年です。

2015年4月現在、介護が必要とされる要介護認定者数は607.7万人。

65歳以上の全人口に対し、要介護認定者が17.9%なので5人に1人は介護が必要であり、この数字はこれからもどんどん上昇していきます。

介護を必要とする方が今後増え続けていくということは、質の高い介護士もたくさん必要だということです。

質の高い介護士とは?

ご自宅で介護されている方と、プロの介護士との違いは何だと思いますか?

介護の基本である食事、入浴、排せつ等、それらの直接的な介護の技術は身体的な支援を必要とする方にとっては必要不可欠です。しかし、そういった介護技術が上手にできるからといってすばらしい介護士なのでしょうか。理想の介護士でしょうか。

うーん、それはちょっと違うなと思っちゃいます(/ω\)

 

質の高い介護士とは。

「利用者やその家族の立場に立って一生懸命考え、そしていかに寄り添えるか」

 

これまでの生活が一変。介護が必要となり、本人も家族も現実を受け入れられない状況を経験する。

しかしまた希望をもって前を向いて生きてほしい。
本人の混乱や葛藤、喪失感を理解し、いかにその気持ちにそっと寄り添えるか。

そこがプロです!専門職としての介護士です。

 

できないことを代わりにすることも介護ですが、それは介護技術。できて当たり前!

その介護技術を通して利用者がどんな思いでいるか考えたことがありますか?

利用者の思いを感じることができて一緒に悲しみ一緒に泣けますか?

そして利用者自身が前向きに人生を考えていくにはどうしたらいいのか考えていますか?

それはケアマネジャーや生活相談員という相談援助職のみの仕事ではない。

介護士の一番大切な部分だと思います。

 

ぜひこうしたプロの介護士が日本にたくさんうまれますように…

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