太陽と精神疾患の関係性って?? 太陽光を浴びると良くなるの!?

2015.12.3 在宅医療
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フジサン

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藤島です。今回は太陽と精神疾患について、少しだけ専門的な事もふまえて話します。

精神疾患でよく「うつ病」という言葉を耳にするのではないでしょうか。うつだけではなく、精神疾患には、「セロトニン」という神経伝達物質が深く関与していることが近年わかってきました。

快感や喜びをもたらしやる気を高める「ドーパミン」と、不快感や怒りを感じる「ノルアドレナリン」、それらを抑えて気持ちを安定させる、とても重要な役割をしているのが「セロトニン」です。

しかし、この「セロトニン」が減少するとどうなるのでしょう。感情にブレーキが効かなくなり平常心が保てなくなります。

自然とネガティブになり、肩こりや倦怠感・頭痛といった身体症状にも変化が出ます。やる気もなくなり「うつ」のような症状が出てしまうのです。

では、どうしたら「セロトニン」が減少しない、または増やすことができるのでしょう。

セロトニンを増やす方法はコレ!2つを紹介

1つに「食事」が挙げられます。「セロトニン」を作り出すために必要な「トリプトファン」と「ビタミンB6」の摂取が有効です(今回は詳しいことは省略します)。その他、「軽い運動」、「早寝早起き」、「人や生き物と触れ合う」、「泣く、よく笑う」などが挙げられます。

 

そして「太陽光を浴びる!」も重要な方法です。実は「セロトニン」は太陽光を浴びることで活発になると言われています。

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毎日朝日を浴び、朝や昼であることを体が認識することで本来あるべき体内時計が作られ、「セロトニン」をはじめ体が正常化されていくのです。

ポイントなのが、“朝日”。より効果的であると言われています。

天気のいい朝日を浴びながら気持ちよく散歩すると、すがすがしい気分になったことはありませんか?あれは「セロトニン」がたくさん分泌されている証拠ですね。

残念ながら北陸は全国的にみて太陽があまり出ない日も少なくありません。

そのため、冬になると気分が落ち込みがちになるという方が比較的多いとされています。また、ある県では精神疾患や自殺率の多さの一因には、日照時間と「うつ」が関係しているのではないか…と研究もされています。

とにもかくにも、太陽光と精神疾患はとても深い関係性があることがわかって頂けたのではないでしょうか。

 

私の大好きな活動の1つに「農業」があります。そして「農業」を障がい者の皆さんと事業として行うのが夢です。暑い日や寒い日、雨の日や風の日もありますが、自然を感じながら、太陽をいっぱい浴びて障がい者の皆さんと“泥まみれ”になって働きたいと思っています。

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※とある論文には「泥遊びをしている時にもっともセロトニンが分泌される」とも言われています。

障がい者の方にとっての農業…私はいろんな効果が秘められていると思います。障がい者の方々だからこそ取り組める農業も存在すると思います。農業と障がい者(福祉)に新たな可能性が見出せる!かもしれません。

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