こんにちは。さややです。
ご存知の通り、在宅医療という概念が広まりつつあり、
医療依存度の高いがん、難病や小児、精神疾患を持つ人々も地域で療養できるようになってきています。
病院から地域へと療養の場が移りつつあるのです。
しかし退院するにあたって、心配ごとや不安を抱えている患者さんも多くいると聞きます。
退院前後でどのような心配ごとや困りごとを患者さんが抱えているか、
さややが調べました。
第1回目の今回は、心配ごとや困りごとの中でも「疾患・治療への対応について」をお伝えします。
目次
<心配ごとや困りごと一覧>
退院前後の患者さんは以下のような悩みを抱えています。
疾患・治療への対応について
体調・病状
今後の見通し
通院・受診
服薬
緊急時の対応
日常生活上のことについて
今後の療養場所
家族の介護負担
食事内容
日常生活動作
家事
経済面
医療処置について
医療処置
医療機器や薬剤の手配
在宅サービスについて
在宅サービスの内容
介護保険などの手続き
介護用品の手配
住まい・住宅改修
疾患・治療への対応について
- 体調・病状
病院にいる間は先生や看護師がいるので、何かあればすぐ対応してもらえるという心強さがあったが、退院と同時に1人ぼっちになってしまったような心細さに見舞われた。
患者さんからしたら、いつも様子を見に来てくれたり、自分の体調や病状を的確に理解し指示をくれる人が傍にいなくなると、不安になりますよね。
- 今後の見通し
患者さんは、いつ体調・病状が回復するかや、通院・受診のタイミングも含めて、退院後の生活の注意点などを知りたがっています。訪問看護などの在宅医療の支援を受ける方もそうでない方も、説明を必要としています。ご家族にも説明をしてあげるとなお良いでしょう。
- 通院・受診
通院・受診のタイミングがわからなかったり、できればもっと入院していたかったという患者さんもおいでるのかもしれません。
- 服薬
自己管理能力の程度は人それぞれですが、患者さんによっては、服薬が不安で、支援を必要とされている方もおいでます。
- 緊急時の対応
体調・病状が急変したとき。本人だけでなく、ご家族にとっても不安が大きいでしょう。
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退院前後の患者さんは実にたくさんの不安を抱えていることがわかります。
中でも「疾患や治療への対応」への不安は大きく、
退院前の患者さん・退院直後の患者さんともに、
40%を超える人が自身の体調や病状に不安を抱えていると言われます。
入院しているときに受けていた医療的支援をこれまで通り受けれなくなることも原因のひとつでしょう。
退院時にちゃんとした説明をしてあげることで、患者さんの不安を緩和してあげることができるのではないでしょうか。
参考文献:
「よくわかる在宅看護」編集・角田直枝 学研
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