なんでこんなにも「障害」を受け入れるのが難しいのか

2017.2.12 ライフスタイル
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さやや

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私は、以前書いた記事で

障害を受け入れられない人は少なからずいて

そういう方たちにも医療職は支援してあげて欲しいということを書きました。

 

でも記事を書いて思いました。

そこまで障害を受け入れたくない理由って何だろう?

むしろそれこそみんなで・社会で議論されなくちゃいけないテーマなのではないのかな、と。

 

私は以前の記事で自分が障害者になったら困る理由について、家庭の事情を例に挙げましたが、

もっと自分の外側に、言い方を変えると社会的に、障害者になってしまったら困る理由がたくさんあります。

 

私が思いつく限り列挙するとこんな感じです。

 

  • 稼げない
  • 理解されない
  • 嫌われる

もちろん様々な考え方があると思うので、あくまで主観的な意見を捉えていただけたらと思います。

 

稼げない

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障害者が稼げない理由は、こう考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

経済活動を「価値」と「価値」の交換と考えるのです。

 

労働者は、「価値」を提供しない限り、お金という対価(「価値」)をもらえません。

そうはいっても、モノのあふれる時代。

 

消費者の目は肥えていて、そんな消費者に対して障害者が、驚きや感動を与える商品・サービスを提供することは

とても難しいと私は考えます。

 

また生産者に対しても、障害者が「良質な労働力」という「価値」を提供することは難しいことかもしれません。

 

障害者を雇用することは、人件費以上のコストがかかると解釈している事業者も多いはずです。

 

理解されない

障害者の気持ちは障害者にしかわかりません。

これは怒りを込めてそう言うのではなくて

無理もないと思ってそう言っています。

 

しかも、障害者は世間一般的には少数派。

 

少数派が生きづらさを主張しても、わかってくれる人は

そう多くありません。

 

例えば障害者が企業で働く際は、障害者が少数派であるという事実を踏まえると

障害者が「私は洋式トイレしか使いたくありません!」と言っても

ひとりの障害者の為だけに洋式トイレを用意するとは考えにくいのではないでしょうか。

 

障害者が生きづらさを主張しても、打ち消される可能性が高いのです。

 

やっぱり嫌われる

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障害者に縁起の悪さを感じる方もおいでるのではないでしょうか。

私は出産を控えた女性から接触を避けられたことがあるくらいです。

 

でもそれに対して怒る気にはなれませんでした。

障害者は見た目や言動も変わっていて、それも嫌われる要因になったりします。

 

企業に就職しても、人々の「感情」が事態を動かしていく場面は多々あります。

皆から好かれる努力を惜しまない障害者もたくさんいます。

 

でも思い通りにしようとするほど思い通りにいかないのが人の「感情」ではないでしょうか。

 

********

私は次のような言葉に出会ったことがあります。

 

「弱者が同じ土俵に上がれなくしている
強者が作る壁のことを障害という。」

 

稼げないのも壁(障害)があるからだし

理解されないのも壁(障害)があるからだし

嫌われるのも壁(障害)があるからです。

 

その壁は、障害者が自ら築き上げてて自業自得!という話になっているかもしれませんが

少なくとも私は、そんな壁を作った覚えはないし

むしろ気づいたときには存在していて

しかも私の「障害者になるのが嫌な理由」にすらなっているのです。

 

稼げない

理解されない

嫌われる

という壁を、健常者の側からも考えて欲しいと思ったりします。

 

もちろん、私も

どうしたら稼げるか

どうしたら理解されるか

どうしたら嫌われないか

を考えますよ!

 

でも、その壁は強者が作り上げたものだという見解も

世の中にはあるのです。

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