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便利屋セラピストは転倒にどうアプローチする?

2017.3.1 在宅介護
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シライ

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こんにちは!

便利屋で理学療法士の白井瑞樹です。

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3月よりCoMediで記事を連載することになりました!

私は元々理学療法士として病院に勤めていましたが、昨年より便利屋として勤務しております。

混合介護解禁が叫ばれる中、益々「自費での生活援助」は重宝されると感じます。

皆さんに有益となる情報を配信していきますので、よろしくお願いします!

 

 1日あたり何人が骨折しているか知っていますか?

突然ですが、1日あたり何人の高齢者が「大腿骨頚部骨折」となっているかご存知でしょうか?

ちなみに、「大腿骨頚部骨折」とは、高齢者が転んでしまい股関節の付け根の骨が折れた状態のことです。

とても厄介な骨折で、「寝たきり」につながると言われています。

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正解は1日あたり323人以上。

なんと、5分ごとに1人の高齢者が転んで大腿骨の骨を折っているのです。

大腿骨頚部骨折以外にも、転倒が原因で寝たきりになります。

そして、7300億円以上のお金が、転倒による怪我の治療に費やされています。

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  便利屋になる前のアプローチ

さて、本題です。

この前、ケアマネジャーさんから

「利用者さん宅の畳を平らにして欲しい」

という依頼がきました。

利用者さん宅へ伺ってみると、確かに畳がデコボコです。

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畳の一部分だけが2センチほど削れており、足が引っかかりやすくなっています。

当たり前ですが、デコボコの畳では転びやすくなります。

医学的には、「不整地により立位姿勢制御能力が低下している状態」です。

便利屋になる前の私なら

「気をつけましょうね」

「バランスの練習をしましょう」

というアプローチしか出来なかったかもしれません。

便利屋理学療法士のアプローチ:転ばぬ先の便利屋

しかし、今は便利屋の理学療法士。

「プラスチック製の板を重ねて、凹んだ畳を修理して、上からカーペットを敷く」

というアプローチを行いました。

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カーペットを敷いた後は、どこにデコボコがあったのか分からなくなりました!

不整地が解消され、見た目も綺麗になりQOLが向上しました。

畳の表替えも修理もお任せください。フローリングの補修もお任せ下さい。

【転ばぬ先の便利屋】は頼れます。

便利屋業をはじめてから、アプローチの手段が格段に増えました。

セラピストの専門性も重要ですが、専門馬鹿にならないよう、幅広い視野を持つ大切さも知りました。

「便利屋 ✖️ リハビリテーション」

だけでなく、

「便利屋×介護」

「便利屋×看護」

いずれも可能性は無限大です!!

参考文献
林泰史:高齢者の転倒防止.日老医誌2007;44:591—594

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