地域包括ケアの構築に伴い、医療・介護職としてまちづくりや地域の活動に貢献したいと思う方が増えています。
例えば、介護予防にかかわりたいと思ったときに何から始めればよいでしょうか?
介護予防がしたい、医療・介護従事者として介護予防に関われるという視点だけでなく、求められることも考えねばなりません。
では、その求められることをどのように知ればよいでしょうか?
地域診断を活用しよう!
みなさんはお住まいの地域のことをどれほどご存知でしょうか?
地域の位置、歴史、人口、産業、社会資源、市町村行政の動き等、ご存知ですか?
このように対象となる地域について客観的指標やきめ細かい観察を通して、地域ごとの問題、特徴を把握することを地域診断といいます。
まず、なにかしら取り組むにあたり、この地域診断を経ている必要性があります。
地域診断の手順
ではその地域診断はどのように行うのか簡単に紹介します。
地域診断は下記の手順で進めていきます。
①地域診断の計画
②情報収集・整理
③地域アセスメント
④課題の整理と特定
⑤地域保健活動計画の立案
実際に、地域の実情を知り、そこから課題を見つけ出して、保健活動を行うという流れです。
地域の実用を知るには、主に主観的な視点も客観的な視点も求められます。
客観的情報は市町村のホームページや事業計画を参考にする事で短時間での情報が可能です。
なければ、国の統計機関なども参考になります。
また客観的な視点だけでなく、地域を実際に歩き、地域視診や住民へのヒヤリングも必要です。
地域の見方・見つめ方のポイント
地域診断における地域の見つめ方は
・広い視野で、地域全体をみる
・過去にさかのぼって経過をみる
・他の地域と比較してみる
というところがポイントになります。
地域診断により、地域の医療・保健・福祉の情報以外にも医療・介護従事者が活用できる情報は多々あります。
たとえば、主要産業としてバリアフリー観光を推進している地域であれば、医療・介護の視点はすぐにいかせるでしょう。
そのように、広い視野で地域をみつめることで、よりよい取り組みができます。
みなさんもまずは、地域を広く見つめることから始めてみませんか?
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