年末、年度末になると今勤めている病院や、施設ををご卒業(退職)され、次のステップに行かれる方も多いのではないでしょうか。
今回は私が今まで様々な場で出会って来た医療-介護職で
「次の職場でも更なる成長や活躍できるひと」の特徴を少し振り返って考えてみます。
既に現職場で明らかに「成長」している
(提供:fotolia)
言うまでもなく、現職場で様々な経験をし、仕事的にも人間的にも成長している方は次の職場でも必ず成長します。
成長しているということは成長の結果、何かしらの「成果」を上げているということになります。成長し、成果を上げている方はそれが習慣化していることも多く、難なく繰り返せるのです。
もちろん、仕事をするにおいて様々な壁にぶつかったり、ありえないハードルがあったりするわけですがそれを乗り越える習慣(←成長)、困難だと思っていたこが難なくこなせるようになる習慣(←成長)がとても大切だと思います。
ご利用者様に感謝されまくる
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退職時に担当しているたくさんのご利用者様、患者様からとにかく「ありがとう」と言われ、時には無理やりでも餞別を渡されたり、泣いてくれたり、「また会いに来てね」と言われたり、、、
それは明らかにその担当者がご利用者様とラポール(信頼関係)が築けていた証拠ですし、担当者との関係そのものがご利用者様にとっての生活の質に関わる一端になれていたということだと思います。
スタッフから感謝されまくる
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次の職場でも活躍できるひとは、確実に職場の仲間からも感謝され、卒業することをとても惜しまられます。
ただ単に「仕事ができる」という表面的なことではなく、その人が職場で作ったご縁や、仲間との信頼関係が重要であり、すごく抽象的な言葉を使うとすると「人間力」ということになるのでしょうか。
そしてこのような方は「また時間あるとき顔を出してね」「また戻ってきてね」と皆から言われまくります。
こういう人は次の職場でも仲間達と良い人間関係をつくり、幸せな働き方ができるひとでしょう。
「退職」がなんとなくネガティブではない
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もちろん、卒業は寂しいものであり、職場のマンパワーが欠けることでもあるので、正直、現場ではマイナス面があるのは事実だと思います。
しかし、何故かその人が成長し、次のステップに移るとき誰もが「応援したい」というポジティブな思いになるときも大いにありますよね。
それは退職理由自体がやむおえない、、、という状況もしかり、やはりその人自身が皆に価値をもたらした、貢献した、ということから、「本当に頑張ってくれた(本当に世話になった)から、明るく送り出したい」
という気持ちに周囲がなるからであろうと思います。
退職理由が「人間関係」ではない
医療-介護分野に関わらずだと思うのですが、様々な場面(現場でも、、、面接でも、、、)でたくさんの方にお会いしてきましたが、退職理由でもっとも多いのは、まさしく「人間関係」です(それを表面に出さない方もいますけどね)。
同僚同士であったり、上司-部下の関係であったり、ときにはご利用者様だったり、地域だと他事業所との関係であったり、、、これは大変難しい課題ではあります。
アドラー心理学(最近ドラマでもやってますよね)でも
「人生の悩みの全ては対人関係の悩みである」
と言われるくらいです。
なので、人間の最も骨幹とする課題であると思います。
しかし、やはり人間関係が理由で退職してしまった場合はまた人間関係で悩みます(しかも同じようなシチュエーションが生じたときに)。なので再びそのような状況が生じた時に、自分を変えることができるか、環境をかえるか(再び退職)、がその人の成否を分けるポイントになるかと思います。
さいごに
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現職場で「どんな人か」というお話になりましたが、ようは人間は基本的に繰り返す生き物なので、たくさんの人から感謝される人は次にもまた感謝されますし、成長できた人は成長しますし、逆に人間関係が悩みで退職した人はどこかでまた人間関係の悩みを持つことになるでしょう。
なので、まとめますとご利用者様からも、同僚や上司からも
「本当にありがとうね。いつでも戻ってきてね〜」
とたくさんの方に言われる方であれば、きっと次の職場でも良質な人間関係の中で、成功できるでしょう。
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