そこの看護師さん!!今の職場は楽しいですか? 〜訪問看護を始めての気づき〜

2017.8.3 訪問看護のこと, 在宅医療
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私は長年、病院で勤務しておりました。リエサンです。

現在は訪問看護師として勤務しだして数年。日々勉強の毎日です。

 

私が訪問看護を選んだ理由

私がなぜ訪問看護の世界に飛び込んだのかと言いますと、理由は不純です。大病院で働くには夜勤がつきものです。でも子供が小さいと厳しいのが現実。またクリニックでの勤務は、人間関係が良くないと逃げ場のないもののように感じます。どの職場でもあり得ることでしょうが、私は実際経験したからこそ言える事で、そうなってしまうととても辛い状況でした。

結果、なんと消去法にて訪問看護を始めることになりました。笑

しかし、そんな理由で始めたのですが、私にはぴったりはまったのです!

実際働いてみて感じたことがいくつかありましたので、今回はその実体験をお伝えできたらと思います。

病院でやっている医療処置はほぼ在宅医療でも実践可能!

病院では患者さんが自ら足を運んで診察を受けたり、入院したりします。その方の普段の自宅の様子や生活背景、生活動作など何も知らないまま、疾患の治療に専念します。いざ退院となっても、そこに関してはさほどアプローチしきれないのが現実です。病院で働いていたとき、私もそうでした。

しかし患者さんは自宅での生活がメインであり、在宅生活をどれだけ安楽に過ごせるかが最重要事項になるわけです。

訪問看護でも、病院でやっている医療処置はほぼ-ほぼ出来ます。これは一般の病棟看護師ではあまり周知されていないことなのではないでしょうか。私も実際訪問をやりだして知りました。

人工呼吸器の管理、吸引、経管栄養、点滴、在宅酸素の管理、気管切開の管理、ストーマ管理、腹水穿刺の介助、褥瘡処置、看取りなどなど
もちろん薬の管理や入浴介助、清拭、腹部マッサージや摘便も行います。

何より病院との大きな違いを感じたのは、本人と1対1での時間を30分なり1時間しっかり向き合えるということです。

病院では予定に上がっている処置やケアをとにかくこなさなければいけません。時間内に終了しないと自分が休み時間を削ったり、残業しなくてはいけなくなります。

訪問看護はその決められた訪問時間をその利用者様のみに使うので、話をじっくり傾聴し、何がその方の困っていることなのか、何をすれば安心出来るのかを考えながら対応します。

在宅医療現場ならではのこのラポール形成は、看護師としては難しいところでもあり、もちろんある程度の経験が必要になりますが、とてもやりがいでもあります。

住み慣れた自宅で最期をむかえるための支援

現在、私自身が特に極めていきたいと考えているのは、ターミナル(終末期)看護です。
自宅で最期を迎えたい!と言う思いを持っている方は大勢いらっしゃいます。

ちなみに


私もその内の一人です。

 

自分がターミナルだと分かったら、病院にはいたくない。少しでも多く、住み慣れた我が家で、そして家族の近くで残りの時間を過ごしたいと皆さんも思われるのではないでしょうか。

訪問看護師はターミナルだから帰れるはずがないと思っている方や、医師に「家に帰って良い」と言われたとしても本人や家族にとっては不安や負担が大きすぎる場合、さらに

・独居でも、、、

・医療処置が多くても、、、

・看取りが近くても、、、 

という状態であっても住み慣れた自宅で最後をむかえるための支援ができる、最前線の場と言えるのではないでしょうか。

 

おわりに

さいごになりますが

 

大切な人と一緒に 

最期まで 笑って 過ごす!!

 

という支援がしたい方は是非、在宅医療分野、訪問看護分野を目指してほしいな、と思います。

これを読んで少しでも、訪問看護のイメージがポジティブになるきっかけになれば嬉しいです!

 

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