「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」をどう広めるのか?

2017.9.13 CoMedi NEWS, 在宅介護
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1994 年「国際アルツハイマー病協会」は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年 9 月 21 日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、アルツハイマー病の啓発活動を実施しています。

 

また、9 月を「世界アルツハイマー月間」とし、各地での様々な取り組みが行われています。

 

日本では、「認知症の人と家族の会」が中心となり、ポスターやリーフレットを作成して、認知症への理解を呼びかけています。

 

全国の支部が一斉に街頭での宣伝活動をしたり、「世界アルツハイマーデー記念講演会」などを開催しています。

「オレンジ色」で啓発を実施

さらに、厚生労働省の「新オレンジプラン」や、認知症サポーターの「オレンジリング」などでイメージされる認知症のカラーである「オレンジ色」に、各地のお城や、タワー、ランドマークがライトアップすることでの啓発活動も行われています。

 

 

【2017 年度実施場所】
山形県  上山城
栃木県  宇都宮タワー
山梨県  山梨県庁
東京都  損保ジャパン(日本興亜本社ビル)
三重県  四日市市役所
滋賀県  彦根城
京都府  京都タワー、京都府庁、福知山城
大阪府  大阪城
兵庫県  姫路城
岡山県  岡山城
山口県  海峡ゆめタワー
愛媛県  松山城
高知県  高知城
宮崎県  宮崎県庁
鹿児島県 なぎさタワー、西田橋、西鉄ソラリアホテル

 

こういった啓発活動が各地で行われることで、より多くの人に認知症への関心を持ってもらい、認知症への理解を広げていくことへと繋がります。

(photo by Fotolia)

「RUN伴」の取り組み

 

「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」を目指した全国的な活動は他に行われており、代表的なものでは、NPO法人認知症フレンドシップクラブが主催する「RUN 伴(とも)」という企画があります。

 

RUN 伴は、認知症について広く知ってもらおうと、2010 年から開催されている企画で、今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベントです。

 

認知症の人との出会うきっかけがなかったがために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまいがちな地域の人々も、喜びや達成感を共有することを通じて、認知症の人も地域でともに暮らす大切な隣人であることを実感できるというコンセプトを持っています。

 

2017 年には 35 都道府県を横断する予定であり、7 月に北海道を出発し、11 月に沖縄でゴールする予定です。

 

こういた企画や活動が、地域に暮らす人々と認知症の人の出会いの場となり、顔の見えるつながりが生まれるきっかけとなり、認知症になっても安心して暮らせる地域へと繋がっていくことがあります。

(photo by Fotolia)

おわりに

各地で行われている活動や企画に私たちセラピストも目を向け、地域住民の一員として、こういった場に出向いていくことも、地域活動が広がっったり、地域課題が見えるきっかけとなるかもしれませんね。

 

記事提供

 

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