ばーちゃんに学んだテレビ業界の未来

2016.1.16 オモシロ
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普段、特にやることもなくテレビばっかり観ているウチのばーちゃん。(82)

tv_obaasan

これだけ見ているのだから、さぞ最近の流行に詳しいのだろうと思い、何気なく聞いてみた。
私「好きなお笑い芸人って誰?」
ばーちゃん「ハマダとマツモトのコンビ。」
恐らく、ダウンタウンのことだろう。
確かに彼らは大御所で出演回数もかなり多い。しかし若手で流行の芸人ではないので質問を変えてみた。

私「もっと若い人で好きなのは?」
ばーちゃん「お風呂のCMの人」
恐らく、生田斗真のことだろう。
確かに彼は若くて、ブレイクしているがお笑い芸人ではない。

「うるさい」人が嫌いらしい。

試しに、とある芸人の歌ネタを披露してみたが、「知ってるけどあの人らは、うるさいねぇ。」と一蹴されてしまった。

毎年、流行語大賞に1人は確実にノミネートされているであろう若手芸人。日本のテレビ業界を支えているであろう、お年寄りから名前が上がらない上、印象が悪いのは、なんとも残念である。

私は、このお年寄りと若手お笑い芸人との間に何か科学的な根拠があるのかもしれないと考え、調査すべく図書館へと足を運ぶことにした。

若手芸人の速いリズムについていけない。

とある医療関係の参考書によると、赤ちゃんや子供は脈拍が成人よりも多く、65歳以上のお年寄りであれば脈拍が少なくなり、またリラックス状態にある時も自然と脈拍は減るとのこと。

つまり、歌ネタや声を荒げた芸風ではリラックスしてテレビを見たいお年寄りにとっては相性が悪く、嫌われてしまうという悪循環に陥ってしまうのだ。

お年寄りが好んで観る番組に若手の芸人が出演していない。

私「ばーちゃんは、どんなテレビ番組を見てるの?」
ばーちゃん「お昼のドラマとか、大河ドラマとか、水谷豊が出てる警察のやつだねぇ。」
恐らく、すべてドラマと言いたいのだろう。

「バラエティは見ないのか」と聞いたら、「あ?」とドスの効いた声で聞き返されたので、聞くのはそこで止めておいた。ダウンタウンが出る番組を見るのだろう。

話を戻すと、確かにドラマを見ていては一向に芸人のネタは覚えることができない。仮に出演していたとしてもそこにいるのは、ドラマの役になりきっている俳優なのだ。

今後ブレイクするのはリラックスできる芸人か?

以上のことから、若手お笑い芸人とお年寄りの相性があまり良くないことが分かった。

これからの少子高齢化社会で、ブレイクしたいと考えている若手お笑い芸人たちは、リラックスできる癒し系を目指してみては如何だろうか?また、逆に歌や大きな声でお年寄りに好かれそうな有益なことを言ってみてはどうだろうか。

私はお笑いの専門家ではないので何とも言えないが、落語や大喜利など、お年寄りに受けている方々は確かに落ち着きや品がある。

それでもなお、テレビ番組は若者向けが多いのは一般的に世の中の消費をリードしていくのは20代、30代の若者と考えられてきたからだ。

今後、世の中の構造は変わっていき、現在の団塊の世代とも呼ばれている元気な60代は10年後に元気な70代になっているかも知れない。そうなると、いわゆる若者向け番組の内容は10年後には大きく変わっていくだろう。

平均寿命も年々伸び続け、一説によると2050年までには平均寿命100歳も夢ではないとのこと。元気なお年寄りたちが日本を支えていく日もそう遠くないのかも知れない。

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