第二次脳トレブーム再来
最近、脳に関する書籍や記事が増えていることにお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このブームの背景には、高齢化に伴う認知症の増加に伴い、予防を考えることが社会的需要として高まっていることが要因の1つだと思います。
認知症では、脳が委縮することが所見として確認できます。
この脳の委縮によって、記憶することをはじめ、集中すること、考えること、判断することなどの高次な脳機能が低下し、生活に支障をきたすことが問題となります。
だからこそ、脳を萎縮させないことが大切になるわけです。
認知症の原因は様々あり、はっきりしたことはまだわかっていませんが、
「脳は使えば成長する」ことは分かってきています。
筋トレで筋肉をつけて体を鍛えるように、脳トレで脳を鍛えることができるのです。
脳トレと聞くと、どのようなことを想像するでしょうか?
ゲーム、数独、パズル、計算などでしょうか?
間違いではありませんが、もしそれだけを脳トレと思っているのであれば、
もったいない見落としをしています。
身体は、今必要なだけの能力を備えようとする
まず筋肉でかんがえてみると、今現在の自分の筋肉の付き具合は、今現在の生活スタイルを維持するのに必要な筋肉で、無駄に筋肉がついていることはありません。
昔よりも活動量が減っていれば筋肉は減り、活動量が増えていれば筋肉も増えているでしょう。
身体の機能を維持するには、活動量を維持する必要があるということです。
このことは、脳にも言えることです。
だからこそ、脳トレとしては、
まず「生活でどのくらい脳を使っているか」を考えることが大切です。
生活行動が脳トレになる
在宅生活で
・ベットに寝たきりではなく座位になれる
・座位ではなく屋内の歩行が可能になる
・趣味の活動ができるようになる
これらのことは、身体だけでなく、脳を使う機会も増えることになるため、
脳トレに直結していることが分かると思います。
加えて、在宅だからこそ対象者の役割の把握、趣味・嗜好が把握しやすく
継続して体を使い、脳を使う活動や役割を発見できると思います。
脳計測の方法ができてから約20年ほど経過し、
基礎的な研究から応用的な研究が増え、社会生活に活用できる脳情報が増えてきています。
生活活動中の脳がどのように活動するか、という情報も取り入れることで、
また違った視点からの介入も可能になるのではないでしょうか。
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