介護保険外サービス、混合介護解禁に向けた議論が昨今のトピックになりつつあります。
そんな中、理学療法士でありながら「保険外」サービスである便利屋業をしている私、白井瑞樹が「セラピストが便利屋を経験してわかったコト」を連載でお伝えします。
本日は、「代行サービス」に関する記事について。

時間の購入で幸せに?
今回は「アメリカ科学アカデミー」の記事を紹介します。
「時間の購入で幸福になる」というタイトルの論文によると、食事の宅配や掃除の代行などのサービスにお金を支払うことで自分の時間を増やした人のほうが、そうでない人に比べてより高い満足度が得られ、幸せに感じる人が多いという結果が発表されました。
このような発表は、便利屋としてはとても嬉しいです。
最近では、ベンチャー企業(メタップス)が「タイムバンク」という専門家の時間を切り売りするサービスを今秋にリリースするというニュースが話題になりましたが、リアルに「Time is money」(時は金なり)の時代になりつつあります。

(photo by Fotolia)
現代人は「時間不足病」!?
さて、老若男女問わず、現代人は「時間不足」という病にかかっています。
時間に対するストレスの気持ちは、幸福の減少・不安の増大・不眠症を含む幸福の低下に結びついています。また、肥満の上昇率の原因でもあります。
また、所得の高い人々はより多くの時間の不足を報告しています。
ある程度のお金が幸福の条件であることは誰もが納得できると思います。
そして、お金と幸福に関する研究もたくさん行われてきました。
しかし、時間と幸福に関する実証研究は今回の発表が世界初です。
時間は本質的に有限です。
では、1日24時間という制限された共通のルールがあるのならば「自由な時間を購入」するためにはどうしたら良いのでしょうか?

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研究の結論として
この論文では「家事代行などの時間節約型サービスを使うと、人生の満足度が高まり幸福度が増す」と結論づけています。
つまり、「やらなければならない」けど「やりたくない雑事」から解放され、自己実現のための時間を増やすことが重要です。
家の掃除
催し物の幹事
家具の組み立て
本や論文の要約
パソコンの設定などなど
色々な雑事が重なると、自由な時間がどんどん制約されてしまいます。
手前味噌ではありますがこういう時代にこそ、便利屋は重宝されるのかもしれません。
介護離職が増加している中において、こうした代行サービスがよりよい形で世の中に浸透していけばいいな、と切に願っています。

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参考記事
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