いきなりで恐縮ですが、編集長細川は今後の「医療・介護業界」についてこのように考えます。
【10年一昔というけど、今から10年後は今ある延長線上にはない】
この考えに至る経緯を以下に書いていきます。
ハイ・コンセプトから学んだ視点
2017年になる今年、ふっと10年前に読んだダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」に目をやってみると、10年経った今だからこそ見えてきたものがありました。
10年前といえば、僕も20歳の時です。
作業療法学科の2年生として「作業療法士とは何か?」と追求する一方で、
「このまま専門性を突き詰めて社会性を身に着けなくても大丈夫なのか?」と不安に押しつぶされそうになったのを記憶しています。
その時に、とにかく専門書以外の様々な書籍を読み漁った中にこの本があったように思います。
そのハイ・コンセプトから10年。
この間に新しい時代に適応する努力を続けてた人は大きな成功を掴んでいて、そうでない人は変化の波に飲み込まれてもがいています。
あえて医療・介護の協会に対して物を申すのであれば、今のリーダーに必要なのは無理やり既存の権利を主張し堅持することではなく、
一人でも多くの医療・介護従事者が新しい時代で戦えるスキルを持てる様に教育や職業訓練の制度を変えていくことだと感じます。
成功者と脱落者を分ける3つの質問
そんなダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」を改めて読みました。
2006年にこれを書いているのが本当に凄い。
今の時代まさに彼が言う通りになってきています。
【3つの質問】
- この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
- この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
- 自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
この3つの質問は成功者と脱落者を分ける指標だといいます。
この問いを医療・介護従事者として常に自問自答して、自分自身を成長させ続けることが重要です。
保険外(自費)への進出が正しい、正しくない、IT化が正しい、正しくない、ロボット導入が正しい、正しくないの問いはどうでもいいわけです。
外部環境は変化し、適応できない人は滅びていくだけです。
逆に考えると、今までのルールが一掃される大チャンスの時代に生きています。
時代を変え、つくるのは「人」です。
医療・介護業界は「人」がすべてといっても過言ではありません。
新しい時代をつくるためにも、こうした視点を意識しておくことは重要と再確認しました。
皆さんは10年後の医療・介護業界をどう考えますか?
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