当事者視点による「就労継続支援A型(事業所)」へ行く3つのメリット

2016.2.23 ライフスタイル
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さやや

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さややです。

今回は当事者である私自身も働いている「就労継続支援A型」に行くメリットを私の視点からお伝えします。

 

「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」って何が違うの?

オフィス

 

私は現在、「就労継続支援A型(事業所)」と呼ばれる障害者施設へ通っています。

それまでは「就労移行支援(事業所)」と呼ばれる施設へ通っていました。

(さらに昔にさかのぼると「就労移行支援(事業所)」へ行く前は一般企業で働いています。)

 

 

障害者施設をあまりご存知でない方の為に、簡単に説明すると

 

⚫️「就労継続支援A型」は、障害により企業で働くことが困難な方が、施設と雇用契約を結び、それに基づいて最低賃金以上のお給料をもらいながら、一般就労を目指します。

 

⚫️「就労継続支援B型」と呼ばれる施設もあって、そこに通う障害者は雇用契約を結ばないものの、軽作業などの活動を通して工賃をもらいながら、一般就労を目指します。

 

⚫️「就労移行支援」とは、単独で一般企業などに就職することが困難な障害者が、就職に必要な知識および技術の習得をするところで、就職先の紹介であったり、職場への定着の為に必要な相談などもしてくれるところです。

 

 

私が経験した「就労継続支援A型」も「就労移行支援」も、どちらも親身になって障害者である私の人生の支援をしてくださいました。

今回は、現在働かせて頂いている「就労継続支援A型」の特性や、利用するメリットについてお伝えします。

 

「就労継続支援A型(事業所)」へ行くメリット3つ

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(出典:fotolia)

メリットその1 |医療・福祉サービスであること

私の通っている施設では、障害者は「利用者」だったり、「メンバー」という形で呼ばれます。

これは決してネガティブな意味ではなく、医療・福祉サービスの利用者、という意味だと思われます。
障害者にとっては「就労継続支援A型」はお金を稼ぐ就労の場所でもある訳ですが、同時に医療・福祉サービスを受けることができる場所でもあるのです。
現在私の通っている就労継続支援A型ではその感覚がフィフティフィフティといったところでしょうか。

例えば、私が体調を崩したときは、専門知識を持った看護師さんや作業療法士さんに相談をすることができます。

また、健常者であっても仕事の際に大なり小なり困難にぶつかることがあると思いますが、私が仕事上の困難にぶつかったときは、それもまた専門知識を持った方に相談ができるのです。

一般企業では、そこまでひとりひとりの個性や障害に歩み寄ってくれる会社は少ないのではないでしょうか。私はかつて、一般就労していた企業で、「権利を主張するなら義務を果たせ」と叱られたものでした。

今の「就労継続支援A型」でそのようなことを言われたことはありません。まず、心身の安定、健康を第一に考えてくれています。

 

 

メリットその2 |ストレスが一般企業より少ない

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 (出典:fotolia)

その1とも関係していますが、皆がお互いの障害を配慮しながら仕事をしているため、

一般就労で見られるような、いじめや差別・競争がなく、楽です。

一般就労先では、障害者が働くことに非協力的な人がいてもおかしくありません。仕方のないことです。しかし「就労継続支援A型」では、スタッフ以外、皆が障害者で、協力しあって働いています。

もちろん、集団の場なので人間関係で困ることがまったくない訳ではありませんが、支援者の方がフォローしてくれることも多いので一般就労よりは明らかにストレスが少ない、と言えます。

また、一般就労に比べて仕事の質・量ともに負担が少なく、切羽詰った気持ちになることはほとんどありません。

 

 

メリットその3| 働きながら得意・不得意を見極められる

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 (出典:fotolia)

いくら自分の頭で自分の得意・不得意を想像しても、限界があります。

実際に動いてみて、初めてわかること・学ぶことがあります。

私自身も「就労継続支援A型」で初めてわかった長所や短所が存在します。

一般就労と比べると質・量ともに負担が少ない仕事内容ですが、だからこそ、自分の長所・短所が見えてきます。

自分の長所は伸ばし、短所は克服できたらいいなぁと考えています。

(※強みを伸ばすことが、私の通う「就労継続支援A型」の理念でもあります。)

一般就労先では、誰も言葉にしなくてもそこには「競争」が存在し、負けたら自分の仕事を失うこともありました。殺伐としていて、自分や人の弱みにばかり目が行ったり、そもそも弱みを見せたらおしまいだと感じさせる雰囲気もありました。

その当時に比べると、本当にありがたいなぁと感じています。

 

さいごに

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 (出典:fotolia)

「障害者施設」に通うことになったとき、私はとてつもなく寂しさや悲しさを感じたものでした。でも、自分はできることとできないことの落差が激しく、しかもできないことも多くて、一般就労では厳しすぎたんだと最近になってわかってきたりもしています。

その考えにいたるまで、たくさんの人が私に親切にしてくださり、支援をしてくださいました。

そして、施設によるかと思いますが、最近は「障害者施設」とは思えないようなオフィス、業務内容など工夫している事業所がたくさんあります。

 

「障害者施設」をしたたかに利用しつつ、自分の能力を高めて、感謝の気持ちを忘れない。

そんな自分でいたいものだと私は考えています。

いつもお世話になってる皆さん、ありがとう!!!

 

参考URL

http://www.s-agata.com/category10/

「就労継続支援どっとこむ」

http://www.fukushi-navi.jp/ikoushien.php

「就業サポートガイド」

 

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