生活期に関わるセラピストは、この季節、高齢者の脱水症状に気をつけるべし!!

2016.5.6 在宅医療
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けんじ

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夏に向けて一直線。ここ最近、突然暑くなってきて、日中でしたら、半袖一枚でも寒くない季節となってきましたね。
訪問リハビリテーションに従事している方にとっては、車内の異常な暑さに気分がまいる、そんな季節が始まりました。
私は、今年から訪問リハビリテーションに携わっていますが、病院にいると分からなかったことを多く経験しています。
特に、フィジカルアセスメントの必要性はとても感じ、病院で働いているときにはあまり意識しなかった、食事量、水分摂取量、排泄量、室温(エアコンの位置)などなど、毎回チェックしています。
この時期、多いケースは以下のようなことではないでしょうか?

(セラピストK)「こんにちは、訪問リハビリテーションです。お身体いかがですか?(部屋のなか暑いなー)」

(患者)「(ぐったりした表情で)・・・・・う、うー。」

(セラピストK)「え、え、ど、どうしよう(オロオロ)。」

高齢者の脱水症状で出現する代表的な9つの症状

1:発熱
2:唇の渇き
3:尿量の減少
4:下痢
5:頭痛、めまい
6:覚醒レベルの低下
7:食事量の減少
8:血圧の低下
9:背中が汗でびしょ濡れ
この時期、朝夕は少し肌寒く感じることもあり、体温調整が非常に難しい季節です。特に寝たきりの高齢者は体温調整がとても難しいです。日中の室温が高いにもかかわらず(特にベッドが直射日光にあたる)、パジャマは冬用で、毛布と羽毛布団をまだ使用していませんか?発汗の増加と水分摂取量の不足がおきると、非常に危険です。もちろん、脱水症以外の可能性もありますが、常に「脱水」の意識は、この時期、セラピストは持っていましょう!!いつもと違うなと感じたら、看護師などに相談し指示を仰ぎましょう。

本人・ご家族に水分摂取を促しましょう

とくに、水よりお茶、お茶よりスポーツドリンク、スポーツドリンクよりも経口補水液がオススメです。嚥下機能が低下している高齢者の方には、ゼリータイプの経口補水液が、薬局に売っていますので購入するとよいでしょう。この時期は、「水分・水分・水分」です。

 室温を下げましょう

20〜25℃になるように調整しましょう。室温計はベッドのそばに置き、クーラーの風向きなども気にしましょう。パジャマも薄着にし、なるべく汗をかかせないようにしましょう。

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