編集長の細川です。
昨日は、医療介護の「働き方改革」についての記事を掲載しましたが、
本日は療法士である編集長が考えるこれからの働き方について恣意的な見解も含めて書いていきます。
そしてこれは決して、療法士に限ったことではなく他の医療・介護職に当てはまることだと思います。
(画像:Fotolia)
「多様性」こそ全ての時代になる!?
私は、療法士に限らずこれらからの働き方のテーマはライフスタイルに合わせた「多様性」のある働き方と考えています。
これからは確実にライフスタイルを重視した時代・働き方になると思います。
いや、なってほしいと思います。
こういった考えに行き着いたのは私自身が作業療法士だからかもしれません。
作業療法士として病院勤務時代には、入院中の患者さんがどういう「生活(ライフスタイル)」を送りたいかを常に考えていました。
周りの「ADLやIADL一辺倒」に疑念を抱き、自分のライフスタイルを日々チェックしはじめたところから働き方を考えるようになり、
結果として「パラレルキャリア」という考えが生まれました。
*パラレルキャリアとは(wikipediaより 一部改変)
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軸足はあくまで本業の会社(病院)におき、社外活動であっても何らかの形で本業に結びつけることを意識し、社外との関わりを作ることを指す場合が多い。この点が、本業と全く関係ない仕事を時間外に行う「副業」と異なる点だ。パラレルキャリアを推奨することで、企業(病院)は社員の教育コストと時間を省いて社員に新たなスキルを習得させることが可能になる。
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つまり、「副業」とは違うんです。
もちろん「今」何に選択して集中するのかや、優先順位をしっかりすることは必要ですが、
パラレルキャリアという視点をもつことで、
「勤務先以外でリスクなくキャリア形成やライフスタイルの多様化の手段を得る」
こういったことが実現可能になるわけです。
わかりやすい例でいえば、就職・転職大手リクルートが休日だけベンチャー事業に参加できる「サンカク」というサービスを開始したんです。
昨今「働き方の多様化」が提唱されてはいるものの、「他での業務(副業)禁止」にしている病院や企業が多く、まだまだ働き方に大きな変革は起こっていません。
だからこそ、人材サービスを手掛ける大手中の大手「リクルート」がこのようなサービスを、リリースしたことに大きな意味があると思います。
つまり、1つの会社に縛られる働き方は今後ますます減ると予測した上で、求人サービスをそれに合わせた形にしたわけです。
この大手が動いたことに意味があると思います。
ここで、療法士に置き換えて「雇用されている」という前提でいくつかのパターンを考えてみます。
(画像:Fotolia)
パラレルキャリアのパターン
<パターン1>
雇用されている病院・企業がある中で、週末他団体の講師業をこなす。
<パターン2>
雇用されている病院・企業がある中で、休日他の病院で教育的指導を行う。
<パターン3>
雇用されている病院・企業がある中で、休日にNPOなど志しを共にした仲間とプロジェクト起ち上げて行う。
<パターン4>
雇用されている病院・企業がある中で、休日にヘルスケア・医療介護領域で起業している会社にスタッフの一員として働く。
<パターン5>
雇用されている病院・企業がある中で、休日に全く他業種の企業にスタッフの一員として働く。
・
・
・
etc
っという形で色んなパターンが想像できますね。
色々な規制がある中ではありますが、WebやSNSの発達によりパターン1、パターン2は比較的多く・全国規模に渡って行われている印象です。
一方で、パターン3以降はこれからの流れだとも思います。
大事なことは、
「雇用されている勤務先(病院)に十二分に還元する」
これですかね。
そして、良いシナジーが生じれば企業(病院)側にとっても「教育的役割」をアウトソースする形にもなりえますね。
個人の仕事と生活からみた「ワークライフバランス」と同じくらい、個人の仕事の組み合わせからみた「ワークワークシナジー」の重要度が増すと予想できます。
(画像:Fotolia)
キャリアの形は多様化していく
色々書いてきましたが、これからは1つの病院(会社)に属し、1つの与えられた仕事をこなすという、
これまで当たり前とされていた考え方が「働き方の多様化」により、大きく変わってきていくと多くの有識者が言っています。
本業以外の仕事を土日など空いている時間にこなす「パラレルキャリア」という働き方が、これからの当たり前になると言われているほどです。
そういった状況の中、上記したようにリクルートから「働き方」に対する考えが変わるようなサービスがリリースされました。
本業の仕事を続けながら、「こういったことやりたいな~」と思うことを、共感してくれた人たちと協業して形にする。
今はクラウドやSNSが発達しているため、やりとりもオンラインでできるわけです。
こような新たな視点や時間の使い方ができれば、主としている仕事にも必ず好影響がでてくると僕は思います。
自分が持っている療法士としてのスキルやノウハウを生かし、ディスカッションをしながら事業計画や戦略を一緒に考える。
こんなライフスタイルが当たり前の時代がもうまもなく到来するかもしれません。
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