「作業療法士」×「お寺」×「ヨガ」でまちづくりとは

2018.8.24 ライフスタイル
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こんにちは!
コメディ編集部です!
今回は

「地域でおもしろい取り組みをしている作業療法士がいる」
との噂を聞きつけ、愛知県碧南市にある東正寺に伺った。

そこで出迎えてくれたのが作業療法士の杉浦真里さん住職の妻のみち恵さんだった。
優しい笑顔と柔らかい雰囲気がとても素敵なお二人。
杉浦さんは、2017年5月からこの東正寺で毎月ヨガ教室を開いているのだという。
地元新聞やケーブルテレビなどにも取り上げられたこともある評判のヨガ教室だ。

 

(東正寺住職の妻のみち恵さんと作業療法士の杉浦真里さん)

 

作業療法士」と「お寺」と「ヨガ」とは、なかなか結び付かないワードだが
なぜ「作業療法士」が「お寺」で「ヨガ」を行うことになったのかを
お二人にインタビューさせていただいた。

 

―ヨガ教室を開くきっかけはなんだったんですか。

(みち恵さん)元々、真里さんの夫の将太君は小学生のころ
この辺りに住んでいて、この東正寺さんにお勤めに来てくれていました。
そして数年前に「日進みらいの会」というこの町をよくしようという集まりで再会したときに
うち(東正寺)を使ってなにかできないかな。という思いをずっと持っているのだけれど
なにをしたらいいかわからないと将太君に話をしたところ、
将太君から「奥さんがハワイでヨガを勉強してきたから東正寺を使わせていただきたい。」という申し出があったんです。
住職も二つ返事でOKをだしそこからとんとん拍子で話が進んでいきました。

 

ー5月から始めたということですが、準備期間はどれくらいかかったのでしょうか?

(真里さん)準備期間…。えいやっで始めちゃってましたので。
色々考えだしたら逆に動けなくなるので。
私がハワイから4月の終わりに帰ってきたんですが、第一回が5月13日でした。(笑)

 

ー広報はどうしたのですか?

(真里さん)地元の飲食店や地域の皆さん、自分が所属しているボランティア団体の人たちなどにもチラシを配りました。
また、ケーブルテレビさんが平七町に取材に来ていて
第一回をレポーターの方と一緒にヨガをして、その様子がテレビに流れたんです。
それで周りの人にばっとひろがりました。
タイミング的に恵まれていました。

 

-始めるにあたってや毎月ヨガ教室を続けている中で苦労したことはありますか?

(真里さん)ないですね。本当に楽しいなと思ってやっています。
こんな多世代が集まるヨガ教室ってほかにないし(参加者は小学生から80代くらいまで)、
お寺を使ってやることで幅広い人たちに興味をもってもらえるきっかけになっていると思うんです。
みち恵さんや将太さんは人集めで大変かもしれませんが(笑)
私は楽しいばっかりでやらせてもらっています。

 

―参加者は近所の方々がメインですか?

(真里さん)そうでもなくて、市外からも来ていただいています。
また、相対的には女性が多いですが、男性もちらほら参加していただいています。
本堂を使ってやるのでリラックスできるという声をよく聞きます。

 


(実際のお寺ヨガ教室の様子)

―ヨガ教室を行っているお寺ってなかなかないと思うのですが、
お寺をそういう風に使うことに関して抵抗はなかったのですか?

(みち恵さん)なかったですね。
お寺には役員さんもいるんですが、使ってもらえるならどんどん使ってほしいと言ってもらっています。

 

―ヨガ教室は今後もずっと続けていくのですか?

(真里さん)ヨガを通してみんなの心と体が元気になってもらいたい。
そういう場所があるよってみんなに思ってほしいので続けていきたいなと思います。
私たちの活動を知ってもらい誰かのなにかを始めるきっかけにしてもらいたいとも思っています。

(みち恵さん)ヨガ教室を起点にして使い方を広げていきたいと考えています。
街を変えるのは若者、子供からだと思っているので。

「お寺は敷居が高い」という思いをなくしたいです。
気軽にお寺に出入りしてもらい自分でなにかをしたいと思ったときに
「そうだ、お寺を使おう。」と思ってもらえるようになりたい。
若者にたくさん使ってもらい、お寺側は場所の提供やバックアップなどを行って
一緒に何かを行うチームになれればと思っています。
また、お寺でやることで年配の方も来てくれる。
そうして街全体の活性化につなげていきたいです。

「お寺」×「ヨガ」のきっかけを作った真理さんの夫で理学療法士の杉浦将太さんにも
お寺ヨガについて後日コメントをいただきました。

多世代の交流が希薄になりがちな現代で、互助を促すためには世代を超えた関わりが必要だと思いました。
妻、真里がハワイで学んだヨガを通して、元々地域住民の集う場であった
お寺に多世代の交流を作り出しています。
住民と疎遠になっていたお寺に人が集まることや多世代の交流を生むことも
まちづくりの1つだと思いますが、「まちづくりは人づくり」であると考えるため、
最終的には「学校じゃ教えてくれない教育」を寺子屋として取り組んでいきたいと思っています。

 


(理学療法士の杉浦将太さん)

 

 

編集後記

「作業療法士」×「お寺」×「ヨガ」という斬新な組み合わせだが
「作業療法士」の医学的な根拠と「お寺」の公共性、
そして誰でも気軽に行える「ヨガ」という、それぞれの良いところが絶妙にマッチした取り組みだ。

一過性の話題づくりではなく、地域の活性化と地域の人たちの健康のために
ちゃんと地域に支持されに根付いていく取り組みであると強く感じた。

 

お寺ヨガは毎月第3土曜日に開催されているので
興味がある方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。

お申し込み方法は
manayoga.m@gmail.comにメールまたは
LINE@:@did1331dにメッセージとのこと。

 

 

 

 

また、杉浦夫妻は名古屋市栄で営む「CAFE居酒屋aohana」でも

様々なイベントが随時開催されているので、そちらも要チェックだ!

Cafe&dining aohanaのFBページはこちら

 

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